日本版コンシューマレポート-トヨタ ウィッシュ ユーザー試乗レビュー-(5/6)

日本版コンシューマレポート-トヨタ ウィッシュ ユーザー試乗レビュー-
ホンダ 初代ストリーム マツダ プレマシー 画像ギャラリーはこちら

ウィッシュのユーザー総合評価

ホンダ 初代ストリームマツダ プレマシー

2002年の東京モーターショー。

「ウィッシュ」コンセプトモデルを見たメディア関係者は、一斉に同じことを言った。

「思い切ったことをやったものだ!」

この「思い切った」とは、ホンダ「ストリーム」に似ている、ということだ。当時、「ベストカー」「CARトップ」「ホリデーオート」など各誌は「ウィッシュがいかにストリームと同じか」という特集を組んだ。

トヨタは当時人気だった「ストリーム」を徹底研究し、その集大成が「ウィッシュ」となった。結果「ウィッシュ」は「ストリーム」を超えるヒット作となった。

そして時代は流れ、ミニバン、またはミニバン的なクルマの主流は「ウィッシュ」/「ストリーム」から、よりトールハイト系、よりコンパクト系へと移っていった。

だがけっして「ウィッシュ」/「ストリーム」の生きる場が消えた、または急速に縮小しているワケではない。「ウィッシュ」に求められることは、今回の調査でも分かるように「ほど良さ」である。

そうした「ほど良いクルマ」を求めるユーザーは、日本国内にまだまだ多い。

では、そうした「ほど良いクルマ」たちのなかで「ウィッシュ」の存在感をユーザーはどう見ているのか?

「ストリーム」、また「プレマシー」も交えて、それらを「ウイッシュ」の本命ライバルと見なし、ユーザーからの回答を求めた。回答項目別でまとめた結果は、以下の通りだ。

○デザインに関して

・デザインが素敵。色もよい(クニシゲさん 大阪府)

・外観がライバル車と比較して好み。かっこいいと思います(チさん 茨城県)

・デザインはかっこいいので若い人向けだと思う。家族向けではない・・・(マッサさん 愛知県)

・このジャンルは皆似た車になってしまうけどWISHはかっこいいイメージ(nqi11455さん 群馬県)

○広さに関して

・広くていいと思う(シモムラさん 福井県)

・スペック(広い)や価格面(安い)で、ファミリータイプの客層を狙ったトヨタの戦略的車種であると感じた(リッキーさん 神奈川県)

○内装や装備に関して

・内装が女性向きではないと思う(ユッピーさん 北海道)

・スライドドアのほうがミニバンとしては使い易いと思う(ヒサナガさん 福岡県)

・最後部2人掛けは、3車種のなかで一番広く、後方視界、斜め後方視界および前方斜め視界は見やすいので死角が少ない、安全装備が充実、燃費が良い。※現在市街地走行で16km/L(sue194さん 愛知県)

・ウィッシュとストリームは後ろのドアが、開閉タイプなので、2列目に乗るときにドアがあまり開けられない狭い駐車場だと不便だと思いました。スライドドアタイプが良いならプレマシーが良いと思いました。ウィッシュは意外と小回りが効いて運転はしやすかったです。形は流線的な感じのウィッシュが気に入りました(えみさん 埼玉県)

・安全装備も充実しておりお買い得だと思うが、プレマシーの様にスライドドアだとうれしかった(とんさん 千葉県)

○ストリームとの比較

・ストリームのほうが総合的にいいかも(choringさん 愛知県)

・ストリームには内部環境は劣る気がする(ヒロサワさん 新潟県)

・ストリームと比べて同価格帯での装備内容が10万円程安く設定されていると思います(はるさん 福岡県)

○乗り心地や総合評価

・同クラスから考えるととても運転しやすいしいい感じだと思います(まささん 千葉県)

・乗り心地は1番良いと思うが、個性は薄れている印象がある(シまさん 愛媛県)

・最も中庸で誰にでも勧められるイメージ(ヒガシタニさん 福井県)

・乗りやすい(カワセさん 福井県)

・燃費はいい(たねまるさん 神奈川県)

・トータルバランスで可もなく不可もなくといった作り。特徴がないのが特徴といった感じの車と感じた(よっシーさん 千葉県)

・低燃費でスタイリッシュ、リーズナブルな車だと感じました(ナカジマさん 福島県)

・バルブマチックエンジンになり、トルクフルで非常に扱いやすいエンジンとなりました。価格は他社に比較し、非常にコストパフォーマンスが優れ、アドバンテージがあると思います(ヒロムさん 愛知県)

・他と比べ完成度は高いかと思います。ただ外観をエスティマに似せる必要はなく、車高はストリームと同様1550mmまでで良かったのでは?と思います。1595mmだと最近料金がかなり安くなってきている古い立体駐車場に入れないし(よしのぶさん 大阪府)

・ウィッシュはよくできています。何もかも80点です。プレマシーは路面の悪い所で異音が出たり、シートが小さかったり、普通ではない点が存在します。ラフェスタは意外にも操舵感が良好ですが、2列目と3列目のシートが小さいのが難点です。ストリームには乗ったことがないので何も述べられませんが、外観はストリームの方がシャープでスッキリしていて好感が持てます(GONTAさん 兵庫県)

また、ユーザーにもう一つ別の質問をしてみた。それは、「ウイッシュ」の将来像についてだ。設問は「今後のモデルチェンジで求めること」とした。

この結果、最も多かった答えが「ハイブリッド車を加えて欲しい」だった。

ちなみに、今年11月18日にトヨタが発表した「今後の環境技術への取り組み計画」では、ハイブリッド車について、次のように明記した。

2012年末までに、新車名のハイブリッド車とモデルチェンジをあわせて、乗用車計11モデルの投入を予定。11モデルのうち、燃費40km/L以上(10・15モード走行)のコンパクトクラスのハイブリッド車を投入。

こうした状況下、「ウィッシュに似たワゴンタイプのハイブリッドが、プリウスの派生車として出るかもしれない」という噂がある。

果たして、その真相はいかに!?

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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