日本にない日本車/トヨタ ヴェンザ(3/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
日本人が欲しいとトヨタに言えば、トヨタは「ヴェンザ」を日本で売ってくれる?その可能性は?
「難度 9」
※ 難度(1~10までの10段階、10が難度の最高値。筆者の個人的判断)。
アメリカンなイメージの強いSUV。アメリカで先行発売し、日本には後追いで販売したモデルがある。その代表例は「日産 ムラーノ」。また「トヨタ FJクルーザー」もある。これら2車は日本生産。だから、日本での発売も比較的容易だった。
しかし、対する「ヴェンザ」は北米生産である。しかも「ヴェンザ」はSUVのクロスオーバー。
SUVのクロスオーバーといえば、日産の「スカイラインクロスオーバー(海外名:インフィニティEX)」があるが、こちらは日本生産だ。製造/輸送コストを考えると、北米生産のSUVクロスオーバー「ヴェンザ」の日本販売は相当に難しい。
また、「ヴェンザ」は日本人の感性との相性が良いのか、筆者には疑問がある。
事実、日本で「ヴェンザ」の逆輸入車を見たことがない。日本人感覚での、好き嫌いで見ると「ヴェンザ」の存在価値を見出すことが難しいのだと思われる。
余談だが、トヨタの異文化間ネーミングの代表格といえば「スープラ」がある。
同車の初代は「XX(ダブルエックス)」。この「XX」は欧米では、ポルノ映画のハードコアの度合いを示すものだ。そのため、トヨタ「XX」はトヨタ「スープラ」としてアメリカに渡り、日本でも同車の二代目は「スープラ」となった。
ところ変れば、名前にも気を使わないといけないのだ。
※この車について、もっと詳しく知りたい方は、米国トヨタのウェブサイト(英語)をご参照下さい。
http://www.toyota.com/venza/
この記事にコメントする