トヨタ ノア グレード比較(2/5)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
X・X Lセレクション/電動スライドドアがキモのX系
ボディの全幅を1,695mmに抑えた5ナンバーの標準ボディ車は、実用性の高い売れ筋グレードとして「X」と「X Lセレクション」が設定されている。
4WDの標準ボディ車は各グレードとも7人乗りのみの設定だが、2WD車のX系には8人乗りの設定もあって、8人乗りのほうが3万円安い。
2列目のシートが独立したキャプテンシートになる7人乗りのほうがシートの仕様が良くなるために、わずかながら高いのだ。
7人乗りと8人乗りが選べるケースでは、8人乗りのほうが多く売れる傾向が強いが、後席に乗る人のことを考えたら2列目シートが快適な7人乗り仕様がお勧めだ。
8人目の乗員が乗るケースが想定されるなら8人乗りを選ぶしかないが、そうでないなら7人乗りを選んだほうが良い。
7人乗りで212万円の価格が設定されたベースグレードのXでも、基本的な快適装備や安全装備はまずまずの充実度がある。
ただ、左右のスライドドアの電動機構が装備されていないので、Xを選ぶと左側のパワースライドドアをオプション装着することになる。
X Lセレクションは左側のパワースライドドアが標準で、右側がオプションなので、デュアルパワースライドドアにすることが可能だ。
Xに対して18万円高い230万円(7人乗り)の価格が設定されたX Lセレクションはほかに、ディスチャージヘッドライト、オプティトロンメーター、ステアリングのオーディオスイッチ、オートライトなどの違いがあるほか、選択できるオプションにも違いがある。
どちらを選ぶかは微妙なところだが、両側に電動スライドドアを設けたいならX Lセレクション以上を選ぶことになる。
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