トヨタ「ランクル200」がマイチェンで変えたところと変えなかったところ【発表会レポート】(2/2)
- 筆者: 徳田 透
- カメラマン:オートックワン編集部
「ランドクルーザーの使命」とは
発表会に登壇したランドクルーザーシリーズの開発責任者、トヨタ自動車 製品企画本部の小鑓 貞嘉(こやりさだよし) チーフエンジニアは『ランクルの使命とは、まずお客様の命と荷物、そして夢を運ぶことを叶えてあげる』ことだと話す。それも、舗装もされていない道なき道を進み、そして無事に「生還」してくることが第一の使命だ、と。
そのための高い信頼性や耐久性を基本にしながら、ランドクルーザー200はさらに時代に合った装備を加えたモデルとして位置付けている。またトヨタ自動車の中でも、オフロードを走破する先進技術の開発はこのランドクルーザーシリーズのみが唯一行うものである、と自負する。
目新しさのためのデザイン変更にあらず! 機能を突き詰めた必然のカタチ
今回の「ランドクルーザー」マイナーチェンジのポイントは大きく2つ。まずはご覧の通り、デザインの刷新だ。
しかし小鑓チーフエンジニアは、「あくまでも機能を満たすことが第一で、そのうえでデザイン性を加えるに過ぎない」と強調する。
例えば、フロントマスクのデザインひとつとっても、まずはフロント部に配されるラジエターが、例え熱帯地域でもしっかり機能させる(=エンジンがちゃんと動作する)ことこそ重要だと話す。
またヘッドランプ類がフロントグリルに対し奥まっているのも、出来る限り破損を避けるための機能的要件が先にあって、そのうえでフロントグリルやライト類のデザインエッセンスを加え「ランクルらしい」力強さや押し出し感を表現しているのだと説明する。
例え高級モデルであっても、流行り廃りのトレンドではなく、ランクル70と同様に機能を突き詰めた「必然のカタチ」を与えていることに変わりはない、というワケだ。そして機能を突き詰めているからこそ、むやみやたらとモデルチェンジする必要も薄い、というところにも繋がっていく。
時代に即した衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を新採用
先進安全装備「Toyota Safety Sense P(トヨタ・セーフティ・センス・ピー)」の採用も大きなニュースだ。
「Toyota Safety Sense 」は衝突回避支援パッケージとして、「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」「レーンディパーチャーアラート(LDA)」「オートマチックハイビーム(AHB)」の4つの先進安全機能をセットしたものを全車に標準装備化した。これまでオプション装備で設定されていたミリ波レーダーに単眼式デジタルカメラを組み合わせ、対クルマだけではなく、歩行者の認識も可能としている。
このほか「マルチテレインモニター」には、車両の下やタイヤ位置情報、車両の傾きを直感的に観る事が出来る「フロントビュー回転表示」など、オフロード走行に役立つ運転支援機能も加えられた。
[Photo&レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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