アルファードにレーシングカーの技術を投入!? 乗り心地を変えるTRDマジックの秘密は、がっしり強化した箱型ボディにあり
- 筆者: MOTA編集部
トヨタの人気ミニバン「アルファード」のカスタマイズといえば、定番はトヨタカスタマイジング&ディベロップメントが手掛ける純正カスタムパーツ“MODELLISTA(モデリスタ)”ブランド。だが同社ではもうひとつのブランドでもアルファードの純正カスタムを手掛けている。その名は「TRD」! レーシングカー直系のブランドだ。アルファードとレースはちょっと結びつかなさそうだが、そんなことはなかった。
競技車両のノウハウで、高級ミニバンのアルファードをもっと快適にする…そんなアイテムの数々をご紹介する!
トヨタのモータースポーツ部門直系! レーシングカー造りのノウハウがアルファードのカスタマイズパーツに反映される
TRD(Toyota Racing Development)はトヨタのモータースポーツ部門として、レーシングカーの開発やカスタマイズパーツ、コンプリートカーの販売などを行っていた。
2018年には、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントに吸収され、モデリスタなどとともに同社のカスタマイズ部門の一翼も担っている。
人気の高級ミニバン「アルファード」にも、TRDブランドのカスタマイズパーツが設定される。モータースポーツのノウハウを存分に生かしたTRDパーツの特徴について、チェックしてみよう。
派手なだけじゃない! スポーティテイストがTRDアルファードの持ち味だ!
まずはエアロパーツから。
ベース車のスタイルに合わせ、エアロボディとノーマルボディ向けにそれぞれ専用のパーツを用意。いずれもメッキ加飾で華やかなムードも高めつつ、どこかスポーティなテイストもあるのがモータースポーツ直系のTRD流らしいところだ。
もちろん見た目だけのドレスアップではない。レースカーで蓄積したノウハウを生かし、前後左右のエアロパーツで空気の流れを整え車体の浮き上がりも防ぐことで、走行安定性にも寄与するアイテムとなっている。
箱型で大開口部を持つミニバンの剛性を補強し、振動の元凶を正すアイテムをアルファードに投入!
エアロパーツのほかに注目したいTRDならではのアイテムが、車体を補強するパーツの数々だ。
モータースポーツ直系のTRDが“車体を補強”と聞くと、レースカーのようなロールケージ(ロールバー)を思い浮かべる人もいるかもしれないがそうではない。
ミニバンは、ご覧の通り大きな箱型で、セダンやクーペ型のように車体の途中を横断するような壁はない。しかも後席のスライドドア用に、ボディの左右には大開口部も用意されている。
こうしたミニバンでカーブを曲がる際に生じてしまう、車体の微細なねじれや隙間を補強するパーツがTRDから用意されているのだ。
「ドアスタビライザー&ブレースセット」は、ドアと車体をつなぐ専用ストライカーに加え、車体下の補剛パーツであるブレースを専用部品に代えることで、ステアリング操作と車体の動きの微妙なズレを補正することが出来る。
「メンバーブレース」も車体下部を補剛するパーツで、コーナリング時などに車体やシャシーにかかる力を均等にいなす効果を与える。
「パフォーマンスダンパー」は、ヤマハ発動機が開発した車体制振ダンパー。高圧窒素ガス封入オイルダンパーを車体に設置し、走行中に生じる車体の変形やノイズ、振動を効果的に吸収するという夢のアイテムだ。
装着前に比べ自然なハンドリングと快適な乗り心地が体感出来る!
いずれも通好みなパーツ群だが、装着前と後で違いをしっかり実感出来るものばかり。より自然なハンドリング、より快適な乗り心地が実現出来るのだから凄い。
むしろ同様のパーツをセダン車などに装着するよりも、箱型のミニバンのほうが得られる効果は高いかもしれない。
[筆者:MOTA(モータ)編集部]
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