TESLA MODEL S 85(テスラ モデルS 85) ミニ試乗レポート/今井優杏(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
今井優杏、テスラ モデルSにノックアウトされる
テスラ モデルSは言わずと知れた米・テスラモーターズの完全オリジナル・ピュアEVだ。日本での発売からしばらく経って、随時納車も行われている。
私は完全に参ってしまった。いや、待って、コレ欲しいかも、という衝動が発作的に湧(わ)く。
その衝動的な感覚たるや、そう、「iPhone6 Plus」が出たときのそれに、とってもよく似ているのである。突発的に人の心を動かす能力に関しては、奇を衒(てら)った既出のEV中、突出しているかもしれない。
それで思い出した。昨年、ロサンゼルス国際空港からサンタモニカに向かって乗り出したときに、はっとしたことがある。東京の比にならないくらいの、テスラ遭遇率の高さだ。
西海岸のセレブたちから絶大な支持を集める理由とは
今、ハリウッドあたりを根城にするヤングセレブリティのガレージには、必ず一台モデルSが入っていると言っても過言ではない。たとえばプリウスでアカデミー賞のレッドカーペットに登場して以降、やらしいくらいにエコイメージをアピりまくるレオさまことレオナルド・ディカプリオ、経済界への進出もまことしやかに噂される社会派ジョージ・クルーニー、言わずと知れたキング・オブ・セレブリティ、ブラッド・ピットも持っている。音楽業界からのラブコールも多く、Jay-Zなんかもそうで、枚挙に暇がない。
セレブの愛車事情を調べることをわりと趣味にしている私なのだけど、正直言えば、そこまでの人気のほどを“?”と思っていた。そしてこうも思っていた。あらゆるシチュエーションで注目を浴び続けるセレブリティだからこそ、フルサイズのピックアップトラックやロールス・ロイスばっかり乗ってたんじゃ世間様に顔向けも出来るまい。イメージアップのためにゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)を謳うを選んだに違いない。もしくは、新しいモノ好きのセレブのことだから、ありあまる財力を駆使して、まだ“選ばれた人しか持てないモデル”であるモデルSを選んだのではないか。
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