2011年11月度販売ランキング/松下宏(1/2)
- 筆者: 松下 宏
大震災の影響から脱して大幅増の11月
日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合などが発表した2011年11月の新車販売台数は、登録車と軽自動車の合計が395,587台となり、前年に比べて22.2%増加した。
このうち登録車は252,236台で前年に比べて24.1%の増加、軽自動車は143,331台で19.1%の増加となった。輸入車は23,084台で21.2%の増加、さらに海外メーカー車のみに絞ると17,866台で36.6%の増加だった。
前年の台数がエコカー補助金が終わった直後のものであるため、それに比べて伸びたのは当然ともいえるが、東日本大震災の影響から脱して何とか本調子に戻りつつある状況だ。
11月の新車販売台数を見た限りでは、タイの大洪水による減産の影響はあまり出ていないようだが、メーカー別に見ると各社がふた桁増になったのに対し、ホンダだけが1.5%の微増にとどまったのは、何らかの影響が出ているのかも知れない。
輸入車ではフォルクスワーゲンが5,290台を販売しているが、これは登録車としては、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキに次いで6位となる数字だ。
スバルや三菱を抜いて6位になったのは、フォルクスワーゲンとして初めてのことだ。
1位~10位:プリウスがミラ(イース)を引き離してトップに
※()内は(販売台数 [前年対比])
1位:トヨタ プリウス(34,164 [159.6%])/2位:ダイハツ ミラ(20,052 [383.6%])
3位:ホンダ フィット(16,399 [98.3%])/4位:スズキ ワゴンR(14,885 [115.6%])
5位:ダイハツ ムーヴ(11,324 [148.4%])/6位:トヨタ ヴィッツ(10,602 [155.6%])
7位:ダイハツ タント(8,270 [62.6%])/8位:日産 セレナ(7,896 [310.7%])
9位:スズキ アルト(7,211 [118.7%])/10位:トヨタ カローラ(6,810 [118.2%])
販売ランキングの主位の座は「トヨタ プリウス」が堅持した。6月にワゴンRから首位を奪回して以来、これで6ヶ月連続の首位となる。プリウスは「プリウスα」が加わったこともあり、前年に比べて60%近い伸びを示している。
2位のミラに対して1万台以上の差をつけたほか、登録車同士で見るとフィットに対してダブルスコアの成績である。
プリウスの独走はまだまだ続きそうだが、トヨタは12月下旬に新型コンパクトハイブリッド「アクア」の投入が予定されており、それにより1月以降の売れ行きがどうなるのかが注目される。
2位の「ダイハツ ミラ」は、大半がミライースの台数と見られる。このため、前年のミラに比べると4倍近い売れ行きを記録した。
「第3のエコカー」というキャッチフレーズで登場したミライースは、燃費や価格で人気を集めているが、11月下旬にはスズキが30.2km/Lの燃費を達成した「アルト エコ」を発表したので、12月以降は激しい販売合戦が繰り広げられることになるだろう。
3位の「ホンダ フィット」は、フィットシャトルを加えた台数ながらプリウスの半分以下で前年に比べてマイナスとやや厳しい。しかし、それでも16,000台以上を販売し3位をキープしているのだから、十分に健闘している台数であるのは間違いない。
4~5位には「スズキ ワゴンR」と「ダイハツ ムーヴ」が続いていて、上位5車種のうち3車種が軽自動車で占められた。
ベスト10を見ると、7位に「ダイハツ タント」、9位に「スズキ アルト」が入り、上位10車種のうち半分の5車種が軽自動車で占められている。
6位は「トヨタ ヴィッツ」で、ここまでが1万台を超える台数を確保している。
8位は「日産 セレナ」。日産車で最も良く売れたクルマがセレナだった。セレナは前年がフルモデルチェンジ直前で台数を落としていたので、3倍を越える売れ行きになった。
さらに10位には「トヨタ カローラ」が滑り込んだ。
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