エコカーの真相/第十一回 聖地「ニュル」にエコカーは居るのか!?(1/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
同日は、午前9時45分から午後7時までニュルのノルドシュライフェ(北フルコース/全長20.8km)は一般走行可能、とニュルのホームページに載っていた。
しかし現地では、午後2時まで団体による貸切状態だった。そのため、自慢のスポーツカーを持ち込んできた多くのドライバーが「速く、走らせろ!」とイライラしながら、開門の時を待っていた。
その間を利用して、集まっている500台ものクルマたちを見学に行った。TMGのEVが登場した今、ニュルでは果たして「エコカー」が増えたのであろうか?
ところが、そんな期待はあっさりスッ飛んでしまった!
まず、日産「リーフ」、三菱「i-MiEV」はいない。これは当然だ。サーキットで全開走行しようものなら、これら2モデルの巡航可能距離は40~50km程度にまで落ちてしまう。つまり、ニュルを2周しか走行できないのだ。
しかも、急速充電器があるわけもなく、売店の電源で充電するわけにもいかない。
ならば、せめてトヨタ「プリウス」はどうだろう?二代目「プリウス」の改造車は? さらには、日本ではエアロパッケージが人気のホンダ「インサイト」やスポーティな「CR-Z」は?
そうした期待もNG。結局、エコカーらしきクルマはゼロだった。
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