エコカーの真相/第十一回 聖地「ニュル」にエコカーは居るのか!?(2/3)

エコカーの真相/第十一回 聖地「ニュル」にエコカーは居るのか!?
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M3、GT2、GT-R・・・ニュルでは未だバリバリのスポーツカーばかり!

最も目につくのが、新旧さまざまなBMWだ。3シリーズが主体で、たまに1シリーズがいる。5・6・7シリーズはまずいない。さらに、新旧ともに「M3」が多い。

次に目につくのが、ポルシェ。それも「GT2」だ。

1980~2000年代の様々な「911」もいるが、新旧「GT2」が目立つ。そして、一般走行中に「GT2 vs M3」バトルが目立つ。

別の視点で見ると、数が多いのが、GBナンバー車だ。つまり、グレートブリテン、英国だ。

地元D(ドイツ)、近隣のNL(ネイザーランド/オランダ)に混じって、右ハンドル車のGB軍団が幅をきかせている。彼らが持ち込んでくるのが、新旧の三菱「ランエボ」、スバル「WRX」、そして日産「GT-R」。

これら、日系ニュル御三家は当然、地元ドイツからの参加も多い。「GT-R」については、ニュルのコースマーシャルカーにも採用されている「35GT-R」が多い。

この他では、フォード「フォーカスRS」が数台いた。

ルノー、プジョーなどフランス勢、さらにはメルセデス、フェラーリ、ランボルギーニなど高級車の参加は少ない。また筆者のこれまでの経験では、ニュルスポーツ走行に参加するフェラーリは「あまり運転が上手くない人」が多い。

そして今回、気になったのが、中国人の多さだ。

どうやら、中国の自動車雑誌が紙媒体とウェブ用の取材に来ているようだ。参加者は、中国人富裕層と雑誌記者が混ざっている感じだ。

彼らは「GT2」「M3」「ランエボ」など、いかにもニュルらしいクルマを持ち込んでいる。ナンバーは中国ではないので、地元で手配したクルマだろう。

中国では、輸入車としてVWの参入が早かったことから、欧州自動車産業を尊重する人たちが多い。欧州車の開発のキモであるニュルに対して、崇拝する気持ちが沸くのだろう。

ということは、まさか近い将来、ニュルのパクリが中国に出来るかも・・・?

本連載で「セグウェイ」パクリの「チェグウェイ(チャイナのセグウェイ)」を以前ご紹介した。「ニュルブルクリンク」ならぬ、チャイナのニュル「チェルブルクリンク」が建設される日が来るのかもしれない・・・。

日本ではホンダの北海道・鷹栖テストコースのなかには、ニュルを参考にした部分がある。だが、中国のことだ。中国内でニュルに近い地形を探し出し、そこにニュル完全コピーが誕生するのかもしれない。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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