慶応義塾大学 清水浩教授インタビュー 第2弾(1/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
清水浩教授へ読者からのEVに関する質問をぶつけてみました
2010年は“EVの年”だ。
法人向けだけに販売展開をしていた三菱i-MiEVが、今年からいよいよ一般販売を開始する。
同時に、プリウス・プラグインハイブリッドが法人向けにリースを開始、そして12月には日産リーフが販売をスタートするなど、徐々にではあるが、今年は各社EV時代へ向けて、足並みを揃えはじめる年になる。
慶応義塾大学 清水浩教授へのインタビュー
清水教授、今日はお忙しいところありがとうございます。試作車プロジェクトも順調なようですね!
早速ですが、オートックワンで清水教授への質問を募ったところ、たくさんのEVに関する質問が寄せられました。今回はその中から一部を、ご紹介いたしますので、お答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。
質問:EVのバッテリーの寿命は何年で、距離にして何kmぐらいでしょうか。また交換費用はバッテリー代と工賃、それぞれどの程度でしょうか。(カツーンさん)
清水教授:シムドライブのEVは、満充電で300km走行可能です。バッテリーに使うリチウムイオン電池の寿命は年々伸びています。
最近東芝が開発したSCiBは6,000回の充電が可能ですから、300×6000で180万km走れます。車体を上回る寿命を持つわけですから、交換の必要はありません。
質問:シムドライブのEVは満充電で300km走れるそうですが、それが400kmぐらいになる日はくるのでしょうか。バッテリーをラジコンカー並みに小さくすることは可能でしょうか。(ヤマグチさん)
清水教授:バッテリーのエネルギー密度は現在100Wh/kgですが、将来的にはこれを150Wh/kgまで上げることができます。シムドライブのEVは300㎞走行可能ですから、同じ電池の搭載量で450kmの走行が可能になります。逆に航続距離が同じなら重さは2/3になります。さすがにラジコン並みはむずかしいですが。
質問:EVは使用頻度によってバッテリーの寿命に差が出てくると思うのですが、毎日乗る場合と、1~2ヶ月に1回程度しか乗らない場合では、どちらのほうが長持ちするのでしょうか。(ソイジョイ納豆味さん)
清水教授:先ほど紹介したSCiBでは、充放電を6000回繰り返しても性能劣化はほとんどありませんから、一般ユーザーの使用状況では差は出てこないでしょう。
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