ネットで車を買うと“ハズレ”が多い説は本当か?
- 筆者: 小鮒 康一
インターネットで何でも買える時代となったが、自動車もまた例外ではない。競売形式で個人間売買を行うネットオークションなど、店舗に足を運ばなくともネット上ですべてのやり取りが完結することもあるほどだ。
しかし、巷には「ネットで車を買うと“ハズレ”を引かされる」という声もある。はたして、それは本当なのか? そしてその理由は?
今回は、ネット経由で実際に何台もクルマを購入している自動車マニアにその真相を聞いてみた。
ネットで調べたら、安いのあった!
今時、クルマもネットで買える
「クルマを購入する」と考えたとき、多くの人が新車ディーラーや中古車店に足を運ぶことだろう。しかし、最近ではネットオークションやネットのフリマサイト、果てはSNSなどでもクルマの売買ができる世の中となっている。
ネットでクルマを購入する場合、最大のメリットとなり得るのが購入価格の安さだろう。一般的な中古車販売店で購入するより数段安い価格で見つけることも夢でない。しかし、安さに惹かれて購入したはいいけれど、そのクルマがとんでもないハズレだった、という話も耳にする。
出回ってるのはワケアリ品ばかり?
売る側の事情はさまざま
そもそも売る側の多くは、一般的な買取店などで提示された価格に納得がいかない場合や、さまざまな理由で査定が付かないという個体の場合がほとんど。
査定額に満足したのであればそのまま売却すればいいだけの話で、そういうユーザーがわざわざ手間や時間がかかり、リスクもある個人売買をするメリットはないというのはお分かりいただけるだろう。
だからといって全ての個体の状態が悪いというわけではないが、少しでも高く売りたいがために修復歴を偽ったり、発生している不具合を隠したり、応急処置だけをして出品するユーザーも残念ながら存在している。悪質なものになるとメーターの改ざんをしている個体もゼロではないのだ。
真相:ネットでハズレ→そのままSNSに拡散?
リスクを楽しめれば上級者
そのあたりの個体をつかまされてしまうリスクも含めての安さである、ということを理解しているのであればいいのだが、そうでないユーザーに限ってハズレをつかんだときにSNSで拡散しがちというのも、ハズレが多い説が生まれる理由なのかもしれない。
もちろん、バリバリに絶好調でメンテナンスも行き届いている個体だけにもうちょっとだけ高値で売れたら嬉しいと考えるユーザーや、状態も程度も最高なのにその車種が全くの不人気車で査定がゼロだったというユーザーが出品する場合もあるので一概には言えないが、そういったリスクも楽しめる上級者でないとオススメできないというのが偽らざるところ。
まとめ:経験者は語る
あくまで個人的な意見だが、ネットでクルマを購入する場合はお小遣いの範囲で買えるものにするか、例えどんな状態であろうとも仕上げて乗る、というくらい惚れ込んだクルマのどちらかに絞った方が幸せな結果となる可能性が高いというのが、実際にネット経由で何台もクルマを購入した筆者の考えなのである。
[筆者:小鮒 康一]
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