2019年 GWに食べたい! 高速道路SA・PAの一押しグルメを紹介|ネクスコ東日本 新メニューコンテストへ潜入(3/7)
- 筆者: 中込 健太郎
- カメラマン:ネクスコ東日本
茨城ブロック 常磐自動車道 Pasar守谷 上り線「チャイニーズダイニング Moriya 肉と野菜のお・も・て・な・し」
■価格:1200円
まず最初に目に飛び込んでくるのは、紅麹入りローズポークの特製肉焼売だろう。茨城県の花に指定されている「薔薇」に見立てているシューマイだ。
そして、食べて驚きを隠せなかったのは、ひたち鶏の油淋鶏と納豆の魔法のレシピ。茨城名産の納豆と揚げた鶏肉、そして油淋鶏ソースの酢の酸味との相性が抜群である。まさに“せっかく茨城を訪れたのだから”と食べるのに、ふさわしい味ではないだろうか。
県産豚肉と野菜の広東風甘酢炒めは、所謂酢豚風に茨城の魅力を楽しむことができる。糖質オフの特製中華おこわ、そして茨城県産牛モモ肉蒸し野菜のピリ辛ソースもあるので、素材のままでも茨城の味覚を楽しむことができる、満足度の高いメニューだ。
茨城ブロック 常磐自動車道 友部サービスエリア 上り線「茨城にメロメロ~素晴らしき茨城の“食”に愛を込めて~」
■価格:1200円
昨年の覇者、友部サービスエリア 上り線のメニューは、まとめ方にも妙を感じさせる。スペインの陶芸家の作品だというお皿に、いわば一汁三菜で茨城の魅力を盛り込んでいる。ロコモコ風とは言いつつも、決してトロピカルではなく、日本人の味覚に合った和風の焼き肉丼だ。オリジナルの焼き肉のたれで焼いた常陸牛の旨味を、卵がまろやかに包み込む。
また見栄えにも貢献する一人用のタジン鍋で供されるのは、つくば美豚と笠間のとうふの白い麻婆豆腐。しっとりさとジューシーさを兼ね備えた、つくば美豚のローストモデナ風サラダ仕立てに笠間舞茸のイタリアンマリネが添えられる。
さらに優しい味の汁物では、つくば鶏と奥久慈卵のふわとろスープが脇を固める。直球に加えるひと工夫が、シンプルだが、存在感をしっかり出せている。けれどもやりすぎない、絶妙にして節度を感じる一皿に仕上がっている。
専用のお皿は高低差があるので、盛り付けられたものを写真に収めると、しっかりと全体が映り込むようになっているのも今回のテーマにはしっかり即している。SNS映えも問題ない。
埼玉ブロック 関越自動車道 上里サービスエリア 上り線「J3 PLATE 上毛三山【赤城山・榛名山・妙義山】の輝」
■価格:1200円
群馬県から埼玉県に入るや否や現れる、上里サービスエリア 上り線。ここのメニューはまさに、訪れたときに天気が良ければ誰もが感じる周囲の山々の存在感をそのまま料理にしたという一品ではないだろうか。
「上毛三山サラダ」と銘打って、グラスの入ったサラダの頂に、上州牛のステーキ、赤城鶏のとり天、群馬県産のローストポークが載る。群馬県産の食材を、少し俯瞰して赤城山、榛名山、妙義山に見立てて盛り付けるという演出に、県境の埼玉県側という場所柄が反映されていると言えるだろう。
また埼玉県産のゆずを用いたゼリー。これには柚子のジュースを一緒に合わせているため、さわやかで甘すぎずキリッとした食後感が、大人向きのデザートに仕上がっている。しっかりと味付けのされた料理の最後の締めくくりにまでこだわりを感じるメニューだ。
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