クルマの「売り切り型」ビジネスは終わる?クルマの稼働率たったの4.2%という現実(1/2)

クルマの「売り切り型」ビジネスは終わる?クルマの稼働率たったの4.2%という現実
近年では農業女子という言葉も生まれた 田舎道を走るVWゴルフ 首都高料金所 カーシェアも浸透してきた首都圏 画像ギャラリーはこちら

よくよく考えてみれば、たったの4.2%

通勤で、家から会社まで、クルマで往復1時間。週末には、家族で近所のユニクロやファミレスを巡るが、実際にクルマに乗っている時間は1時間くらい。

そんなふうにして、1年間を過ごしている人は多いはず。

この場合、クルマの稼働率(利用率)はどれほどか?単純計算では、1日単位で考えて、毎日1時間の利用とする、1÷24=0.042となり、稼働率は4.2%。

つまり残りの95.8%クルマは「動いていない」状態だ。

毎日1時間使っても、この程度なのだから、週末しか使わないというユーザーのクルマ稼働率は1~2%だ。

なんてもったいないことだろう。

新車にしても、中古車にしても、数年間に渡り毎月何万円ものローンを組んで、税金とられて、さらには高速代金や駐車料金、そして燃料代がかかる。

こうした現実を直視すれば、「お金がないからクルマは買わない」「お金はもっと他のことに使いたいから、クルマは持たない」という、「クルマ離れ」が起こるのは至極当然のことだと思う。

「それは都会の話」というのは、勘違い

近年では農業女子という言葉も生まれた

そんな「クルマ離れ」の話をすると、「それは、都会の話でしょ。地方都市や田舎はクルマがないと生活できないから」と反論する人が多い。

それは、正解であるようで、正解ではないと思う。

まず、都会では「クルマ離れ」ではなく、そもそも「クルマは不必要」なのだ。なぜならば、公共交通機関が発達しているから、通勤や通学でクルマが要らない人が多い。

また、クルマを持ちたくても、駐車場がなかったり、借りるにしても賃料が高い。

一方で、自宅に駐車スペースがあり、または駐車料金が安いなど、クルマの維持費が都会と比べて安い地方都市や田舎では、通勤や仕事で「クルマは必需品だ」という。だが、通勤でも往復1時間程度の人が多く、その場合は前述のようにクルマ稼働率は、たったの4.2%。

1日中走り回っているクルマは、物流やタクシーなどの商用車であり、自家用車では地方都市であっても稼働率は低いのだ。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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