2016年4月から理想の高速新料金!?渋滞回避で遠回りも金額変わらず!(2/2)
- 筆者: 清水 草一
結局、首都高料金は実質値上げ?値下げ?
編)首都高料金は実質値上げですか?
草)首都高は普通車で現状510円から930円だけど、これを320円から1300円に変更するという内容だ。ぶっちゃけ、郊外側から都心部までなら値下げ、都心を横断して反対側まで突っ切れば値上げという感じだね。短距離は値下げで長距離は値上げと思えばいい。あと首都高は、現在は普通車と大型車の2車種区分だけど、来年4月からNEXCOと同じ5車種区分(軽自動車等、普通車、中型車、大型車、特大車)になる。つまり、軽は首都高でも普通車の2割引きになるわけだ。
草)それは軽には追い風ですね。東京でも売れるようになるかな?
編)うーん、売れ行きにはほとんど影響はないだろうなぁ。あと、大型トラックは、トレーラーなど特大車は値上げだけど、それ以外(車両総重量8~25t)は値下げになる。これも車種区分の変更によるものだ。
最も問題なのは「現金客」
草)じゃ、全体に問題はない感じですか?
編)一番問題になるだろうと思ったのは、首都高の現金客なんだ。これは上限の1300円を取るしかない。今の930円から一気に1300円というのは、朝日新聞あたりが「弱者の切り捨てだ」と噛み付くかと思っていたんだけど、今のところないね。
もうひとつは、トラック運送業界の反応だった。前回、首都高の距離別料金導入の時は全日本トラック協会が大反対運動をしたけれど、こっちも今のところまったく反応していない。
つまり、マスコミ含めまだあからさまな反発はまったく出ていなくて、不気味なほど静かなんだ。やっぱり、統一料金による発着点同一料金は理想中の理想だから、文句が付けられないんだろうか?
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