なぜ今欧州で「クロスオーバーSUV」がこんなに流行っているのか(1/2)

なぜ今欧州で「クロスオーバーSUV」がこんなに流行っているのか
マツダ 越(KOERU) インフィニティ Q30 インフィニティ Q30 トヨタ C-HRコンセプト トヨタ C-HRコンセプト 日産自動車株式会社 専務執行役員 チーフクリエイティブオフィサー(CCO)中村史郎氏 ジャガー F-PACE エクステリア ジャガー F-PACE インテリア アウディ e-Tron クワトロコンセプト フォルクスワーゲン 新型ティグアン GTE メルセデス・ベンツ コンセプトGLCクーペ 画像ギャラリーはこちら

日系クロスオーバーが続々と登場

2015年フランクフルトショーの会場を丸3日間くまなく歩いたその感想は「なんだ、クロスオ―バーだらけじゃないか」であった。

その代表例が“マツダ”だ。

「マツダ越(KOERU)は、ここ欧州、そしてグローバルに成長を続けるクロスオーバーSUV市場における、マツダの新たな挑戦です。その名が示すとおり、このコンセプトモデルは既存の概念・枠組みを越えることを意図しています」

ソウルレッドにイメージ統一されたマツダブースで、同社の小飼雅道社長が自信に満ちた表情で言い切った。

「CX-4」、または「CX-6」として量産の可能性がチラチラ見える「越(KOERU)」。デザイン本部チーフデザイナーの小泉巌氏は「デザインではポストモダニズム等の領域、ユーザーの世代ではデジタルネイティブ等を意識し、野生のバイタリティを進化させ、さらに品格を持たせた」とデザイン概念を主張した。

インフィニティ Q30
日産自動車株式会社 専務執行役員 チーフクリエイティブオフィサー(CCO)中村史郎氏

インフィニティの発表では「Q30」が登場。約2年間に渡りコンセプトモデルとして市場調査を繰り返し、満を持して市場投入した。

チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏は、

「欧州を主体に世界市場に向けた商品だ。欧州はそもそも5ドアハッチバックの文化があるので、セダンベースのクロスオーバーSUVに対して潜在的な需要がある」

と語る。

トヨタ C-HRコンセプト
トヨタ C-HRコンセプト

第四世代「プリウス」が話題の中心となったトヨタ。

ブース中央のターンテーブルでは「C-HRコンセプト」が回っていた。2014年のパリショーに3ドア車として登場した同車。今回は5ドアハッチバックとなった。

トヨタ関係者によると、ホンダ「HR-V(ヴェゼル)」、マツダ「CX-3」等のBセグメントの日系クロスオーバーSUVの対抗策として近年中の量産化を狙う。

車体はTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)で、パワートレインは第四世代「プリウス」との共通性を高める可能性がある。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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