スマート・フォーツー・エレクトリックドライブ試乗レポート/今井優杏(1/2)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
JAIAと書いてジャイアと読む、日本自動車輸入組合(Japan Automobile importers Assosiation)とは、海外の自動車メーカーと直接輸入契約を結ぶインポーターによって結成されている組織だ(JAIA公式サイトから引用)。
そのJAIAが毎年、媒体やジャーナリストなど報道関係者を対象に行う『JAIA試乗会』は、JAIAに加盟するインポーターが大集結し、主力モデルをババ~ン!と太っ腹に揃えるギョーカイ名物・大試乗会となっている。
今年も盛大に行われたこの試乗会にて、並いるゴージャス☆ラインナップ中オートックワン編集部が懊悩に懊悩を重ねて厳選した試乗車に、ワタクシ今井優杏がイッキ乗りしてきた!短評でお届けしよう。
JAIA特集
マイクロカーで唯一無二の存在
JAIA特集第2回目にお送りするのはスマート・フォーツー・エレクトリックドライブ(smart for two electric drive)だ。
スマートというのはご存知の通り、メルセデス(当時のダイムラー・ベンツ)が、ポップな腕時計でお馴染のスウォッチと組んで始めた自動車事業から生まれた革新的なマイクロカーである。
そのあまりの斬新さから当初は市場が理解を示さず、また製品の設計不良も重なって長年赤字経営を余儀なくされてきた(そのためスウォッチは事業開始からわずか12年で撤退していて、現在はダイムラーAGの100%子会社になっている)。
しかし、時代がスマートに追いついた。
燃料の高騰、都市部の駐車場不足、環境意識への高まり、なんていう追い風に乗り始め、近年は黒字に転換しているだから、まったく先見の明というかマーケティング能力の卓越というか、「よかったね」と肩の一つでも叩いてやりたい(誰の?)。
モデルを重ねるごとに安全性や快適性も向上していて、それがゆえに幸か不幸かボディサイズもムクムクと肥大しちゃっているのだが、それでも通常1台分のパーキングスペースに、縦列はおろか横列?!で、2台突っ込めるんじゃないかってほどのマイクロっぷりは健在だ。実際、都市部で乗るたびに『交通密集地帯でこんなに便利なクルマは他にないんじゃないだろうか…』と毎回痛感し、実は毎回触れるたびに所有欲を掻き立てられてしまう数少ない一台でもある。
極端に短いオーバーハング+高いシートポジションのため見切りがよいので、タイトな小路でも一方通行でも、またUターンでもどこでもワシワシ入って行けるから、取り回しの悪い狭い道路=運転難易度の高い道路に対する恐怖感がかなり薄れるのもその理由だ。
さらに言うなら運転が激烈に楽しいのである。
前輪に乗っかっているかのように、まるで一輪車に乗っているかのようにフロントウインドウぎりぎりに迫る景観を楽しみながら、キュンキュンとハンドルを切り返して進むさまはかなりゲームライク。レーシングカートにも近い運転感なのだ。
先述のとおりショートオーバーハングでホイールベースも短いため、ブレーキングやアクセルワークの際にチョンチョンと前後にピッチングするのも、個性的でワクワクしてしまう。
その唯一無二の存在感は、マイクロカーというカテゴリーにおいて後発を大きく突き離し、独走態勢を取っている。
ただひとつ、難点というか個性と言うべきか、5速ATの変速ショックが大きく、シフトアップをするたびにおおきくピッチングをしてしまうのは、あまり歓迎できることではなかった。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。