三菱ふそう「スーパーグレート」トラクター試乗&解説|21年ぶりのフルモデルチェンジ、先進の安全機能やスムーズさを体感(4/4)

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新しいトラックの快適性がもたらす「安全」に期待

取材を終えて、かつてトラックドライバーをしていたぼくとM氏は、最先端トラックの快適性や先進性に驚いた。乗っていたサイズも違うし、比較するトラックが古いということもあるが、「MTがあたりまえ」という時代だったこともあり、MTがトラックのトランスミッションの主流でなくなり始めていることは、ちょっとしたカルチャーショックでもあった。

実際にはトラックへのAMTの採用は1990年代中盤や2000年前半には各社ですでに行われており、現在ではクルーズコントロールも珍しい装備ではない。でも、AMTの進歩は目覚ましく、自動で前車を追従してくれるアダプティブ・クルーズ・コントロールがトラックに採用されて巨大なサイズのトラックが自動で制御されている姿を見ると、時代の進化はスゴイなあ!と驚いてしまうのだ。

遠藤『Mさん、いかがでしたか?最新のトラック試乗!』

M『いやあ、すごいですね。快適性がとても向上しています。とくにアダプティブ・クルーズ・コントロールはいいですね。これならドライバーの疲労はかなり減るのではないでしょうか。』

遠藤『ぼくもそう思います!現役の大型プロドライバーさんに取材したこともあるのですが、その方に“マニュアルとAMTだったらどちらがいいですか?”って尋ねたら、“AMT!”って即答されました。』

M『トラックドライバーはたいへん!という印象が少なくなるといいですよね。』

遠藤『もちろんトラックドライバーはたいへんなお仕事なのですが、それでも最新のトラックは従来に比べて格段にラクになったと思います。ドライバーの確保や高齢化などの問題の解決にもつながるといいです。』

M『公益社団法人 全日本トラック協会の発表によると、平成24年に営業用トラックが関与した死亡事故は年間372件にも上ります。しかし平成26年には330件に減少。さらに去年、平成28年には258件まで減少しているんですね。トラック事故が減少傾向にある要因としては、法整備の厳格化やドライバーの意識向上もモチロンあると思いますが、各運送会社の衝突被害軽減装置付き車両の投入によるところも大きいでしょう。

今回の新型スーパーグレートは「AMB Plus」/「ABA4」や「アクティブ・アテンション・アシスト」「プロキシミティ・コントロール・アシスト」の採用で追突・衝突事故がグッと減るのではないでしょうか。経済性や環境性能に優れ、快適性がとても高い新型スーパーグレート。ドライバーの快適性が安全性につながって、さらに交通事故が減っていくことに期待したいですね。』

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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