ポルシェ 911GT3 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
克服した高速コーナリングでの操縦安定性
そして、ハンドリングも大幅に洗練されている。
まず、リアにエンジンを積むハンデを従来より感じさせない。ポルシェというのは、もともとリアヘビーだからトラクションの鬼のようなクルマ。反面、そうであるがゆえの前後のアンバランスさや、定常的なフロント荷重不足が少なからずあるわけだが、その印象がとても薄れているのだ。
雨の高速道路を走ると、タイプ996では、それでも従来に比べるとだいぶ改善されていたものの、時折、フロントが浮いて怖さを覚えたところ、タイプ997ではそれがない。これにはシャシーセッティングだけでなく、空力の進化の恩恵も小さくないはずで、車体が浮き上がることなく、4つのタイヤがより路面に吸い付く印象になっている。
路面の状況が手に取るように把握できて、クルマの動きが身体の一部のように感じ取ることもできるし、ターンインでの巻き込むような挙動を抑える効果もあるLSDの洗練も手伝ってか、操縦安定性も非常に高く仕上がっていて、かつては「不得意」と評された高速コーナリングにおいてもバランスの良さが感じられる。
もうひとつ、タイプ997後期型GT3の特徴として、PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)の搭載が挙げられる。
これは、いわゆる横滑り防止装置とトラクションコントロールを組み合わせたものだが、走りに特化したGT3には、同車以前では「不要」とばかりに与えられていなかった。それが同車に採用されたのは、従来よりも大きく上昇したエンジンパワーへの担保でもあり、スポーツ走行時の走りをまったく妨げないものに仕上げたというポルシェの自負があればこそだろう。
乗り心地は、PASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)の3段階ある中のノーマルモードでもスポーティモデルらしく引き締まっているが、フリクションがなくストロークの初期からよく動くので、固すぎて不快という印象はない。
「スポーツ」にセットすれば、もちろんさらに引き締まった乗り味となり、まったくロールしなくなる。 ただし、路面の凹凸を検知すると、減衰力を少し落として、乗り心地を確保するという機能を備えており、おかげで常に強靭な中にしなやかさのあるフットワークを楽しむことができる。
「スパルタン」という意味ではタイプ996のほうが当てはまっていると思われるが、快適性はタイプ997のほうがだいぶ上。また、タイプ996も当時としてはよくできていると感じていたものの、今となってはなんとなく動きに緩慢な部分があったように思うのだが、タイプ997はアソビがなく一連の動きが非常にシャープに仕上がっている。
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