日産 フーガ グレード比較(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:柳田由人/村西一海
日産 フーガ 250GT Aパッケージ/十分な快適装備のベースグレード
2.5リッターエンジン搭載車は3グレードが用意されているが、ベースグレードとなるのが「250GT Aパッケージ」。豪華な装備を省略することで、価格を抑えたグレードだ。このグレードのみ、300万円台(といっても399万円だが)の価格が設定されている。
Aパッケージは豪華な装備を省略している、といっても400万円級のクルマだから、一般的な快適装備はもちろん標準で用意されている。
たとえば、地上波デジタル放送対応の「カーウイングスHDDナビゲーション」や「6スピーカー ホログラフィックサウンドシステム」などは標準で、Aパッケージでは「BOSEサラウンドサウンドシステム」をオプション装着することができないだけだ。
シートも運転席と助手席のパワーシートが標準で用意されているが、「パーソナルドライビングポジションメモリーシステム」が設定されていないとか、本革シートをオプション装着できないなどの制約はある。
安全装備も、「運転席・助手席SRSエアバッグ」や「SRSカーテンエアバッグ」を始め、横滑り防止装置の「VDC」や「EBD付きABS」などは全車に標準。しかし、最新の安全装備である「前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト+インテリジェントクルーズコントロール+インテリジェントペダル」などはオプション装着できない。
しかし、250GT Aパッケージは価格の安さを訴求する見せかけだけのグレードではなく、フーガを身近にする実質本位なグレードとして、十分に購入検討の対象になるグレードだ。
日産 フーガ 250GT/充実装備の売れ筋グレード
長期的に見て、新型フーガの売れ筋グレードとなりそうなのが「250GT」だ。
搭載されるVQ25HR型エンジンは、165kW/258N・mのパワー&トルクを発生しており、自然吸気の2.5リッターエンジンとしては世界的に見ても優れた性能を発揮する。
装備は、250GT Aパッケージにはない快適装備がいろいろと追加される。Aパッケージの項で紹介したものに加え、アクティブAFS(ヘッドライト角度の左右自動調整装置)、リバース連動下向きドアミラー、電動チルト&テレスコピックステアリング、フォレストエアコン(自動車用空調システム)などが標準装備。
シートは、運転席、ステアリング、ドアミラー、ナビゲーション、エアコンなどがドライバーに応じて自動設定される「パーソナルドライビングポジションメモリーシステム」が標準装備となる。
安全装備の充実度も高く、日産の最新の仕様をオプション装着でき、とても満足度の高いグレードだ。
250GTと250GT Aパッケージでは30万円弱の価格差があるが、400万円級の予算を用意できるなら、250GTのほうを選びたいという気持ちになる。そういった意味では、これが中心になるグレードと見られる。
日産 フーガ 250GT タイプP/後席の装備を重視したグレード
250GT系の最上級グレードとなるのが「250GT タイプP」だ。
タイプPというグレード名は、スカイラインなど日産車のなかでも豪華装備を施しているグレードに使われる名前だが、今回のフーガでは特に「後席重視仕様」となっている。
250GT タイプPは、250GTよりさらに30万円程高くなるが、装備の違いもいろいろある。
追加装備は後席回りが中心となり、「後席パワーリクライニングシート」「後席ヒーター付シート」「リヤアームレスト内蔵コントロールスイッチ」「リア電動サンシェード」「後席テンションリデューサーELR付き3点式シートベルト」などが標準となる。
フーガを社用車として使うなど、オーナーが後席に座るようなユーザーが選ぶグレードだ。
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