日本版コンシューマレポート-日産 エルグランド ユーザー試乗レビュー-(4/6)
- 筆者: 桃田 健史
新型エルグランドのユーザー評価・レビュー/ドライビング
上記データを「年代の全体」項目で見てみよう。
「視界が良く運転が楽だった」64.7%。
これは、「低い車高」「ゴージャスにそそり立つダッシュボード」にしては、「想像以上に視界が良く感じた」というイメージだろう。低重心でガッシリしたサスペンションにより、旧型車と比べて圧倒的に視点の高さ変化がないことも、「運転が楽」と感じる要因だ。
「車内がとても静かだった」50.0%。
これは、高級車としては当然の結果。ミニバンの場合、大きな窓部、スライドドア、リアハッチなど外部音の侵入が激しい。コストパフォーマンスの高い、遮音/吸音方法が求められる。ただし、この項目は30代では14.3%と、他の年代とは大きな差がある。残念ながら、原因は不明だ。
また、乗り心地の面では「乗り心地が硬かった」が見事に0%。だが、決して「硬くない=柔らかい」という印象ではないはず。
その一例が、試乗後に「イメージが変わった」と答えた方のコメントだ。
「カーブを曲がるときのフワフワ感が、ほとんど無かったことには正直驚きました。これで山道を走っても、同乗者が酔うことが少なくなると思います」(福岡県 ネコちゃんさん)
車高が高い(=重心が高い)、旧「エルグランド」では、サスペンションの動きが大きくなる。
その結果として、フワフワ感という印象のソフトさで、乗り心地を確保することになる。それが、低重心=ボディの四隅にタイヤがガッシリと路面をつかむ、新型「エルグランド」では、硬くなく、程好いズッシリ感が実現している。
ハンドリングについては「キビキビ走る感じがした」が20.6%。
低重心フォルムからすれば、もっと高い評価になってもおかしくはない。だが、「エルグランド」の低重心は、単純なキビキビではなく、高級車らしいドッシリとした動きが優先されている。
また、ステアリングギア比やステアリング周辺のブッシュ(=ゴム製品)の仕様が「さほどクイックなハンドリングの味付け」になっていない。ステアリングの切り始め、クルマの動きを確認して「やや切り足し」を必要とする感覚がある。
外観からすると「もっとキビキビ動く」という印象を持つため、「若干おっとり系」の動きに対して、違和感を持つ人もいると思う。
実際、試乗後に「イメージが変わった」と答えた方で、「思ったより、ハンドルの切れ味が悪かった」(奈良県 小暮達之さん)というコメントがある。
まあ、新型「エルグランド」はFF(フロントエンジン・前輪駆動)である。FR(フロントエンジン/後輪駆動)の旧「エルグランド」と比べると、ステアリングのクイック感に差が出るのは当然だろう。
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