米・テスラ、ガルウィングのSUV型EV(電気自動車)「モデルX」を発表
デュアルモーターAWDも設定
テスタモーターズは2月9日、カリフォルニア州ロスアンゼルスのテスラ社デザインスタジオで、テスラの3車種目となるEV(電気自動車)のニューモデル「モデルX」を世界で初めて発表した。
スポーツカーの「ロードスター」、4ドアセダンの「モデルS」に続き、第三弾はSUVだ。テスラ車共通のプラットフォームを元に、スタイリッシュな形状でまとめた。定員は7人。フロントとリアにラゲッジスペースを持ち、十分な積載能力を持つ実用性の高さが自慢だ。オプションで、前後2箇所にモーターを積み前後それぞれの車軸を駆動させるデュアルモーターAWDも用意される。AWDモデルの場合、0-96km/h加速は5秒を切る俊足ぶりだ。このほか複数のバッテリーオプションを設定し、同クラスのガソリンエンジン型プレミアムSUVに負けない価格設定とされる。
テスラの創業者、イーロン・マスク氏は発表の席で、モデルXについて「ミニバンより機能的で、SUVよりスタイリッシュ、スポーツカーよりも高いパフォーマンス」だと賞した。
圧巻はなんと言ってもリアドアの形状。テスラが「ファルコンウィング ドア」と呼ぶ大胆なガルウィング式のドアを採用しているのだ。それも、他を圧倒する見栄えを重視したのではなく、乗降時のジャマにならない実用性の高さをウリにしている。通常のSUVモデルのハッチゲートほどの高さしか開かないため、SUVが収まるガレージならば問題はないと胸を張った。
このほか、インテリアでは自動車コントロール、マルチメディア、ウェブ通信機能を備えた17インチのダッシュボード一体型テスラ タッチスクリーンを備える。
テスラのニューモデル「モデルX」は、今後数ヶ月のアルファ版、ベータ版の各開発フェーズを通じ車両をさらにリファインし、最終的な生産モデルへとまとめられる。その後、2013年下旬よりカリフォルニア州フリーモンドのテスラ工場で生産を初め、2014年上旬よりデリバリーが開始される予定となっている。
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