ホンダ 埼玉県庁敷地内へのソーラー水素ステーション設置計画を公表
ホンダ 埼玉県庁敷地内へのソーラー水素ステーション設置計画を公表
ホンダは、埼玉県と共同で取り組んでいる次世代パーソナルモビリティー実証実験の一環として、埼玉県庁敷地内に「ソーラー水素ステーション」を設置する計画を本日公表した。
今回の実証実験で使用する燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」に、新たに一般家庭およそ2世帯分の使用電力に相当する10kW以上の外部出力が可能な電源機能を装備。これにより、水素と酸素を化学反応させて発生する電気を動力源とするFCXクラリティは、CO2を一切排出しない移動可能な発電設備としても活用することが可能となる。
なお、このソーラー水素ステーションの埼玉県庁敷地内への設置と、実証実験に使用するFCXクラリティの外部出力電源機能の装備は、本年度中を目指す意向。
ホンダと埼玉県は、2009年3月に締結した「環境分野における協力に関する協定」に基づき、2010年12月より電動化技術や情報通信技術などを活用し、将来の低炭素モビリティー社会実現に向けた実証実験を行っている。
今回、この実証実験の一環として将来の水素社会実現に向け、埼玉県庁敷地内への「ソーラー水素ステーション」の設置と、「大容量の発電機能を持つ燃料電池電気自動車」を活用し、ステーションの技術的課題や実際の都市環境下での運用など、様々な検証を行っていくとしている。
ホンダはかねてより、化石燃料の代替、排出ガスの削減、地球温暖化への影響の低減という観点から、燃料電池を将来の究極のクリーンパワーと捉え、積極的に開発を行っている。将来の水素社会の実現に向け、走行中にCO2を一切排出しない究極のクリーン性能を持つクルマとして、FCXクラリティを2008年7月より米国で、同年11月より日本でリース販売をスタート。
また、水素の製造から、貯蔵、供給までのプロセスにおいてもCO2を排出しないことが重要と考え、2010年1月から、ホンダの米国研究施設において、小型・低騒音・低コスト化を実現した家庭用の次世代ソーラー水素ステーションを設置し、実証実験を行っている。
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