フォルクスワーゲン、ティグアンの特別仕様車「ライストン」を発売
フォルクスワーゲンは、同社初のコンパクトSUV である「ティグアン」の仕様・装備を向上させた特別仕様車「ライストン」を設定。本日より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーにて販売を開始する。
ティグアンは、2007 年末にドイツでデビュー以来、ドイツSUV セグメントでは、常に販売台数上位を誇る人気モデル。日本市場には2008 年9 月に「トラック&フィールド」を、翌年3月にはより充実した装備とスタイリッシュなフロントフェイスを採用した「スポーツ&スタイル」を、さらに10月にはスポーティなR-Line 専用内外装を装備した「R-Line」を導入した。ティグアンは「コンパクトなサイズによる運転のしやすさ」、「高い4WD 性能と高速安定性」、「輸入車でありながら手の届きやすい価格」などが高く評価され、発売後約2年で累計販売台数約5,000台を販売している。
今回は、お客様からのご要望を考慮し、仕様・装備を充実させながら、価格上昇を抑えた特別仕様車を設定するとともに、従来の「ティグアン R-Line」の装備も大幅に見直された。 また技術的な変更点として、今回初めてティグアンに高効率のデュアルクラッチトランスミッションである新開発の湿式7速DSG が搭載される。これによりティグアンの燃費は両モデルともに11.6km/ℓ と従来比20%も改善した。 (2010 年燃費基準+10%達成)
ティグアン ライストン
ライストンは、お客様からの人気が高かった従来の「スポーツ&スタイル」のエクステリア並びにインテリアを採用。パワートレーンには「トラック&フィールド」に利用されていた2.0L TSI 125kW(170PS)を搭載し、新開発の7 速DSG と組み合わせている。 ティグアン ライストンの価格は3,850,000 円(税込)。
※ ライストン(Leistung)とは: 「性能」、「効率」を意味するドイツ語で、ティグアンの持つ優れた悪路走破性やオンロード性能と、日常使いの扱いやすさ(コンパクト、低燃費)を表現するために採用した。
ティグアン R-Line
R-Line 専用内外装や、スポーツサスペンション、19 インチアルミホイールの採用はそのままに、パワートレーンを「ライストン」と同じ170PS の2.0L TSI エンジンと新型7 速DSG に変更。さらに装備を見直し4,210,000 円とした。
新開発 湿式7 速DSG
トルクの途切れの無い優れた動力伝達性能と、省燃費の両立を果たし、既に日本で販売するモデルの約8 割に搭載されているDSG だが、いよいよフォルクスワーゲンとして初めてSUV セグメントにも対応するDSG が開発された。現在、最大許容トルク350Nm の湿式6 速DSG と、250Nm の乾式7 速DSG の2 種が導入されているが、この度3 番目のDSG として新開発されたのは、湿式多板クラッチを採用した7 速DSG。この新型DSG は、重量級車両(商用車も含む)や、大トルクモデルへの搭載を目的に開発され、最大許容トルク600Nm、最高許容出力275kW、車体総重量3.2t までのモデルに対応。 ベースとなっているのは湿式6 速DSG だが、7 速化するにあたり多くの部分が新設計されている。最大の違いは、リバースギアの伝達プロセスの変更。6 速DSG にあったリバースギア用シャフトを廃し、インプットシャフト、アウトプットシャフト2本の構成に変更。これにより、7速化されたにもかかわらず、6 速DSG と重量はほぼ同じに抑えられ、さらにコンパクト化にも貢献している。欧州では、この新開発7 速DSG は、2010 年初頭からFF 仕様の商用車(T5)に搭載され、同年春には4WD 用も導入されている。ティグアンでは4WD 仕様のみで8 月末より導入されている。
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