第1位はトヨタ! 最も価値ある日本のブランドトップ50を初公開
世界有数のコミュニケーションサービスグループ「WPPグループ」とそのグループ企業「Kantar(カンター)」は2019年11月6日、世界におけるブランド価値を測る年次調査「ブランドZ トップ50 最も価値のある日本ブランドランキング」を初めて発表した。
これによると、ブランド価値総額289億ドルのトヨタが1位を獲得し、2位のNTTに続いて3位にはホンダ(117 億ドル)がランクインした。
トップ5に自動車ブランド3社がランクイン
1位トヨタ、3位ホンダ、5位日産
カテゴリー別で見ると、自動車カテゴリーはトヨタとホンダが主導しており、トップ50ブランドの中で最も価値のあるカテゴリーとなった。
今回ランクインした自動車6ブランドが、ランキング総額の25%(547億ドル)を占めている。このうちトヨタ、ホンダ、日産(5位、105億ドル)の3ブランドは、「世界で最も価値のある自動車ブランドランキング」でもトップ10にランクインしている。
特に、自動車製造企業からモビリティ企業へとその形を変化させてきたトヨタは、明確な目的意識を持ち、良質なブランド体験を提供してくれる、非常に革新的なブランドとして消費者に認知されている。
世界ランキングでは通用しない日本
1位のトヨタでも世界では41位
日本の国のイメージは「高品質」と結び付けられることが多く、世界の多くの市場において日本ブランドの強みとなっている。
しかしながら、GDP世界第3位であり、かつ健全なブランドを数多く抱える日本であっても、今年の「ブランドZ トップ100 最も価値のある”グローバル”ブランドランキング」にランクインしたのは、トヨタ(41位)と NTT(70 位)だけであった。
日本では多くの国内企業が依然としてブランディングに「ものづくり」アプローチを採用しているが、日本ブランドの「海外での活躍度(海外からの売上高、販売数量、収益性を組み合わせた評価基準)」は、ブランドZの調査対象国の平均値を下回っている。
調査概要
ブランドZ調査(以下、ブランドZ)は世界最大のブランド資産価値調査であり、財務データの分析と綿密な消費者調査結果を組み合わせ、ブランドが企業にもたらす価値を評価している。
ブランドZはブランド資産データベースとして、過去20年間にわたって世界51カ国380万人を超える消費者のインタビューを行ってきた。これは8万人を超える日本の消費者への調査を含む。
WPPグループについて
WPPグループは本部をロンドンに置く世界有数のコミュニケーションサービスグループであり、NASDAQ及びFTSE証券取引場に上場している企業である。WPPは国内企業、多国籍企業、グローバル企業のクライアントに対し、WPPグループ各社・関連会社を通して、クライアントの問題解決のために総合的な幅広いコミュニケーションサービスを提供している。
Kantarについて
カンターは、世界をリードするマーケティングリサーチコンサルティング会社である。消費者がどのように考え、感じ、買い物をし、ブランド体験を共有し、支持し、意見を持つのかを深く研究し、コンサルティングを行っている。
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