GM、オペルがアントワープ工場を閉鎖する意向を発表
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存続可能な将来に向けて迅速な対応を進めているオペルが、ベルギーのアントワープにある製造工場を2010年内に段階的に閉鎖する意向を発表した。
オペルは引き続き、想定されている再編計画に関し、従業員代表らに対する公式な情報提供・協議の場を提供していく。
長期的存続が可能な将来を確保するために、オペルは同社の生産能力を約20%縮小させる必要がある。ヨーロッパのオペル/ヴォクスホール全工場の現在の稼働率、今後計画されている製品ラインナップ、時期的条件、金銭的影響を考慮すると、アントワープ工場の段階的閉鎖が同社にとって最もロジカルな対応であると思われる。
必要な確認がとれれば、生産は今後数ヶ月間で終了することになる。
同社の再編計画が全て実行されれば、生産能力削減ならびに余剰人員および労働コストの削減などといった施策を通して、その影響は、オペル/ヴォクスホール関連の生産拠点・団体全般におよぶと予想される。
西欧における2010年の自動車市場は2009年比150万台減、またピーク時の2007年比では400万台の減少が予想されている。
たとえ市場が回復したとしても、すぐにピーク時の2007年レベルにまで回復する見込みは無く、自動車産業全般において、そしてとりわけオペルにおいて、生産能力の大幅な超過が起きている。
世界的な経済危機は自動車産業に大規模な景気の悪化をもたらしている。