フォルクスワーゲン、新デザインのPHEV「スポーツクーペコンセプト GTE」を世界初公開【ジュネーブショー2015】
PHEVコンセプトモデル「スポーツクーペコンセプト GTE」を初公開
フォルクスワーゲンは、3月3日より開幕したスイス・ジュネーブモータショーで、「スポーツクーペコンセプト GTE」を世界初公開した。
「スポーツクーペコンセプト GTE」はフォルクスワーゲンのデザインの新時代を告げるコンセプトカーだ。スポーツカーを彷彿とさせるデザインの4ドアクーペでありながら大型トランクを備え、クーペのスタイリングとサルーンの機能性を融合させた。
フォルクスワーゲン「CC」よりひとクラス上のポジションにあたり、全長 4,870mm、ホイールベース2,841mmで、たっぷりとした室内長を確保した。
「GTE」とは、フォルクスワーゲンのドライブテクノロジーを表す名称で、「プラグインハイブリッド(PHEV)」モデルを意味する。279kW/380PS のパワーを有するこの「スポーツクーペコンセプト GTE」は、2つの電気モーターと外部から充電可能なバッテリーを搭載、グランドツーリスモならではの卓越したロングツーリング性能とゼロエミッションで走れる環境適合性を併せもった。
スポーティに走れる 「GTE モード」では、最高速度250km/h、0~100km/h加速もわずか5.0秒という俊敏な加速性能が得られる。また50km程度までなら電気モーターによるゼロエミッション走行が可能で、燃費は2.0L/100kmと圧倒的な低燃費を実現した。
なお、駆動方式は「エレクトリック プロペラシャフト」を介した四輪駆動システムとなる。
新型「トゥーラン」をワールドプレミア ~オールラウンドファミリカーを一新~
新型「トゥーラン」は2012年に発表されたモジュール化されたプラットフォーム「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックスのドイツ語の略称)」戦略に基づいて開発された最初のミニバン。
先代モデルに比べ全長が130mm延長。MQBにより全長延長分のほぼすべてをホイールベースの延長に充てることが可能となり(ホイールベース:+113mm)、室内スペースが大幅に拡大した。5人乗り仕様ではラゲッジルームの積載容量が48L増加し、1,040Lを実現した(天井まで荷室を活用した場合)。
全長が延長されたにもかかわらず車両重量は62kgの削減を実現。重量を削減したことにより、TSI(直噴ガソリンエンジン)・TDI(直噴ディーゼルエンジン)ともに燃費効率が先代モデルに比べ最大19%向上。最も燃費効率に優れた110PSを発揮する1.6 TDI エンジンと7速DSGの燃費は4.1L/100kmとなり、7人乗りのミニバンとしては画期的な低燃費を実現した。
なお、新型「トゥーラン」は全車ストップ/スタートシステムとブレーキエネルギー回生システムを標準装備している。
インテリアでは、新開発のシートアレンジ機構を採用。簡単な操作で折り畳むことができ、5人乗り/7人乗り仕様ともに、荷室をフルフラットにすることができる。
また、最大47か所の収納スペースが設けられ、エアコンも最新の浄化機構を備えた3ゾーンフルオートエアコンディショナー「ピュアエアクリマトロニック」をオプション設定するなど、ミニバンとしての利便性と快適性をさらに向上させた。
欧州各国での販売は9月以降、その他の地域でも2015年末までに販売できるよう、生産開始に向けた準備をすすめているということだ。
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