スズキ、次世代小型車のコンセプトモデル「iK-2」「iM-4」を発表【ジュネーブショー2015】

iK-2は次期「スイフト」、iM-4は次期「ジムニー」なのか!?

スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]
スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]スズキ 小型4WDコンセプトカー「iM-4」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

スズキは、2015年3月3日から開催の第85回ジュネーブ国際モーターショー(ジュネーブショー)で2台のコンセプトカー、コンパクトカー「iK-2(アイケイ・ツー) 」および小型4WD「iM-4(アイエム・フォー)」を世界初公開した。

iK-2のボディサイズは全長4,023mm×全幅1,920mm×全高1,450mm。1.0リッター直噴ターボエンジンを搭載する。2016年初頭にはこのモデルをベースとした市販モデルを投入する予定だ。ショーカーの演出として大径タイヤを収める関係で、全幅だけはワイド化されているものと思われるが、その他のスペックは現実的な路線だ。ちなみに現行型「スイフト」のボディサイズは全長3,850mmx全幅1,695mmx全高1,510mm。全長については iK-2よりひとまわり以上小さい。そのままスイフトの後継モデルというワケではなさそうだが、今後の動向にも注目したい。

いっぽうの小型4WDコンセプト「iM-4」も、市販化に向けた動きがある模様。新型軽自動車「アルト」にも共通するデザインテイストで、シンプルながら存在感あるスクエアフォルムが特長だ。こちらもそのまま「ジムニー」後継車というワケでもなさそうだが、やはり気になるところだ。

またこれらのモデルに採用している新環境技術として、次世代軽量プラットフォーム、直噴ターボガソリンエンジン「 BOOSTERJET(ブースタージェット) 」、マイルドハイブリッドシステム「SHVS」もショーでお披露目された。

「iK-2」は2016年初頭にも市販化へ

スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]
スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

3月3日に行われた記者発表会において、鈴木俊宏副社長は「スズキは、次世代軽量プラットフォーム、直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET」、マイルドハイブリッドシステム「SHVS」の3つの環境技術の開発に取り組んでいる。その皮切りが今回発表する2台のコンセプトカーである。これらが示す価値こそが、これからのコンパクトカーに求められる新しい価値である。」と述べた。

スズキはユーザーに新しいコンパクトカーの価値を提供すべく、「iK-2」をベースとした量産モデルを2016年初頭に欧州市場に投入する予定。また「iM-4」も量産に向けた開発を進めているとした。

コンパクトカー「iK-2」[コンセプトモデル]

スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]
スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

「iK-2」は、「Harmonised Force(調和した力)」をコンセプトに、デザイン・実用性・快適性・操縦性・走行性・燃費というコンパクトカーに必要とされる要素を高次元で融合させることで、コンパクトカーの価値を極限まで高めた、スズキが考える理想のコンパクトカー。

「iK-2」の主な特長

スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]
スズキ 次世代コンパクトカー コンセプトモデル「iK-2」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

・水の塊が動き出す時のエネルギー移動をイメージした、流れるような優雅さと、全高を抑え、全幅を広く取ったダイナミックさを併せ持つデザイン。

・次世代軽量プラットフォームと1.0L直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET」採用による低燃費かつ力強い走行性能。

・全長4,023mm×全幅1,920mm×全高1,450mm

小型4WD「iM-4」[コンセプトモデル]

スズキ 小型4WDコンセプトカー「iM-4」(参考出品)[ジュネーブショー2015]
スズキ 小型4WDコンセプトカー「iM-4」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

「iM-4」は、「Shape the Inspiration(インスピレーションを形にする)」をコンセプトとする、個性的な小型4WDである。スズキ4WDのDNAと最新技術を個性的なデザインにパッケージすることで、コンパクトカーの行動範囲や自己表現の可能性と楽しさを拡げ、乗り手にインスピレーションを与える新提案モデルである。

「iM-4」の主な特長

スズキ 小型4WDコンセプトカー「iM-4」(参考出品)[ジュネーブショー2015]
スズキ 小型4WDコンセプトカー「iM-4」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

・シンプルながら愛着や親しみがあり、かつ新しさを感じるデザイン。

・エスクード等のスズキ4WDの特徴である貝殻形状のボンネットや、スイフト等に採用されている黒色のA・Bピラー、初代セルボやフロンテクーペから受け継いだCピラー周りからリヤへの造形など、スズキの伝統を感じるデザインを随所に散りばめた。

・4WDシステムと高い最低地上高により、雪や未舗装路でも安心して走れる走行性能を実現。

・次世代軽量プラットフォームに「SHVS」を採用した1.2Lデュアルジェット エンジンを搭載し、低燃費・低CO2排出を実現。

・全長3,693mm×全幅1,709mm×全高1,566mm

スズキ 新環境技術

スズキ 小型4WDコンセプトカー「iM-4」(参考出品)[ジュネーブショー2015]

スズキは、トップクラスの環境性能を目標に、次世代軽量プラットフォーム、直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET」、マイルドハイブリッドシステム「SHVS」の3つの環境技術の開発に取り組んでいる。これらは環境性能のみならず、走行性能の向上にも貢献する技術である。

■1.軽量化と基本性能向上を追求した次世代軽量プラットフォーム(採用モデル:iK-2、iM-4)

・アンダーボディの主要な構造や部品の配置を最適化し、効率よく剛性を高めながら軽量化を図り、燃費・安全性・操縦安定性・静粛性などを向上。

・機能部品のモジュール化を図ることで開発効率を高めたプラットフォーム。

■2.低燃費と運転する楽しみを両立した、1.0L直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET」(採用モデル:iK-2)

・排気量のダウンサイジングによる燃費性能向上と過給機による出力及びトルク向上を実現。

・コンパクトカーならではのサイズや重量に対する高い要求を満たすため、軽量化技術を駆使した、コンパクトで軽量なエンジン。

■3.ISGを搭載したマイルドハイブリッドシステム「SHVS」(採用モデル:iM-4)

・ISG(Integrated Starter Generator:モーター機能付発電機)によるモーターアシストと効率のよい回生発電を行う、マイルドハイブリッドシステム。

・リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、サイズ・重量・コストといった小型車に求められる要件をバランス良く満たし、燃費を向上。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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