スーパーGT第2戦、500クラスはカルソニックGT-Rがポールトゥウィン!星野一義監督に、今季初勝利をプレゼント!
GT-R勢今季初勝利!星野一義監督率いる#12 カルソニックがぶっちぎりでチェッカー
スーパーGT 第2戦 富士500kmレースが5月3日~4日、富士スピードウェイで開催された。大会期間中89,400人(予選日:32,200人、決勝日:57,200人)が来場し、グランドスタンドは観客で埋め尽くされた。五月晴れの中、日本国内の最高峰レースにふさわしい富士レースが幕を開けた。
大観衆が見守る中、随所にサイド・バイ・サイドの好バトルが展開。ポールポジションからスタートした#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 組)も300クラスとの接触など、いくつかのトラブルに遭遇するが、それを乗り越え2位との差が24.568秒というぶっちぎりのポールトゥウィンを飾った。2位は#1 ZENT CERUMO RC F(立川 祐路/平手 晃平 組)、3位は#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋 和也/国本 雄資 組)という結果となった。
◎GT300のレース結果はこちら:スーパーGT 第2戦、300クラスは初音ミクが開幕2連勝!元チャンピオンコンビの勢いは止まらない!
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予選は、レクサスホームコース富士でGT-Rが最速をマーク!
予選はドライコンディションの中、#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)がポールポジションを獲得。
スーパーGTの予選は全てノックアウト方式で、Q1、Q2という2回の走行で行われる。ただ、Q1で所定の順位以下の場合は、Q2を走れない(ノックアウト)という厳しい予選方式だ。GT500クラスでは15台のうち、Q2に進出できるのは8台となる。
初夏を思わす暑さと好天に恵まれた富士スピードウェイ。Q1では15分間の走行時間もラスト7分になってから各車がコースイン。ギリギリまで暖機を行って、ラスト1周のアタックを掛ける。ここで最速の座を勝ち獲ったのは、#12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信。予選前日の金曜に39度の高熱を出していたという安田が、1分29秒794と富士のコースレコード(1分30秒701)を1秒近く更新するスーパーラップを魅せた。
また、今回#36 PETRONAS TOM'S RC Fのエース中嶋一貴に代わり、スポット参戦したスーパーGTルーキー、弱冠20歳の平川亮が初の公式予選で2番手に入る健闘を見せた。
Q2はさらに短く走行は12分間。ポールポジションが決まるこのセッションでは日産GT-R勢が競り合う。ここでも#12 カルソニックIMPUL GT-Rが時速300kmを超えるストレートの最高速を活かし、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分28秒799という驚異的なタイムを記録。
この後アタックした3回のチャンピオン経験を持つ本山哲(#46 S Road MOLA GT-R)や日産ワークス#23 MOTUL AUTEC GT-R(ロニー・クインタレッリ)、2013年のチャンピオン#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路)らを寄せ付けず。#12 カルソニックIMPUL GT-Rは、Q1とQ2を共に制して、今季初のポールポジションを決めてみせた。JP・オリベイラは、通算5回目のポールポジション。今季、全車が新型になったGT500クラスにおいて、日産GT-Rは2戦目にしてポール獲得となった。
好調なGT-Rに富士を得意とするレクサス、そして4台リタイアのホンダ
好天に恵まれた富士スピードウェイは20度を超える気温で、500kmに渡る長丁場の決勝が始まった。ポールポジションの#12 カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが好スタート。それに予選2位の#46 S Road MOLA GT-Rの本山哲が続く。スタートから3周は大きな変動がなかったが、以後はサバイバルレースの様相に。
4周目にGT300車両が第1コーナーで激しくクラッシュし、序盤から7周にもわたるセーフティカー(SC)ランとなった。さらに20周目には、2位を走行していた#46 GT-Rから出火。ドライバーの本山が第2コーナー脇にマシンを止め、かけつけたオフィシャルによって消火され本山にケガはなかった。好調の日産GT-R勢では、一時トップを走った#23 MOTUL AUTEC GT-Rもトラブルでスローダウンして緊急ピットイン。
そして常に1、2番手を走っていた、#12 カルソニックIMPUL GT-Rも安田裕信が走行した時に、GT300クラスの接触に巻き込まれ、左フロント部分を破損する。だが、安田も終盤を担当したJP・オリベイラも、傷付いたGT-Rを巧みに操りトップをキープ。終盤のJP・オリベイラもタイヤにゴミが付着し、振動に悩まされた。しかし、最終的には2位となった2013年のチャンピオンである#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平組)に25秒近い大差を付けて、逃げ切り。往年の名レーサーである“闘将”星野一義監督に、今季初勝利をプレゼントした。安田にとってはGT500クラスで3勝目、JP・オリベイラは8勝目となる。今季GT500クラスは3車種すべてが新型車となったが、2014年型の日産GT-Rにとっては初勝利となった。
また、ホンダ陣営は4台がリタイア、完走した#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/ジャン・カール・ベルネ 組)もトップに15Lapsの差でのチェッカーとなった。予選も下位5台がホンダであったため、「どうしたホンダ」と言ったところだが今後の巻き返しに期待したい。
第2戦を終えて見ても、3メーカーの中でマシンの完成度NO.1はGT-Rだろう。次戦オートポリスは日産の得意とするサーキット。第3戦以降の、レクサス勢の追い上げ、そしてホンダの意地を見たい。
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[GT500] 優勝選手コメント安田裕信
「優勝は久しぶりで、本当に嬉しいです。今日はJP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がすごくいいペースで走ってリードを拡げてくれましたが、ピットインでタイヤ交換した時に少しタイムロスしてレースに復帰した時には4番手でした。そこから軽いクラッシュもあったし、タイヤのピックアップにも悩まされましたが、最終的には20秒以上も(後続を)ぶっちぎって、TEAM IMPULらしい初優勝ができました。本当に嬉しいです」
[GT500] 優勝選手コメント ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「今日はストレスの溜まるレースでした。大きなギャップを作って走る、という戦略は完璧でしたが、その度にセーフティカーが入ってきてリードは台無しにされてしまいました。最後のスティントでもタイヤのピックアップ(ゴムカスが付着すること)が多くて、左フロントの下からコトコトと、飛ばされたタイヤカスがフェンダーに当たる音がして、これはだめになるかもしれないな、と心配していました。でも、何とか走りきって優勝することができました。前回の3位入賞と合わせてポイントリーダーになって、とても嬉しいです」
第2戦富士 リザルト
Po | No | チーム | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | 12 | TEAM IMPUL | 安田 裕信 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
2 | 1 | LEXUS TEAM ZENT CERUMO | 立川 祐路 平手 晃平 |
3 | 6 | LEXUS TEAM LeMans ENEOS | 大嶋 和也 国本 雄資 |
4 | 24 | KONDO RACING | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 |
5 | 37 | LEXUS TEAM KeePer TOM'S | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ |
6 | 39 | LEXUS TEAM SARD | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス |
7 | 19 | LEXUS TEAM WedsSport BANDOH | 脇阪 寿一 関口 雄飛 |
8 | 23 | NISMO | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ |
9 | 36 | LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S | ジェームス・ロシター 平川 亮 |
10 | 18 | ウイダー モデューロ 童夢 レーシング | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ |
/ | 32 | NAKAJIMA RACING | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット |
/ | 100 | TEAM KUNIMITSU | 小暮 卓史 武藤 英紀 |
/ | 8 | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | ヴィタントニオ・リウッツィ 松浦 孝亮 |
/ | 46 | MOLA | 本山 哲 柳田 真孝 |
/ | 17 | KEIHIN REAL RACING | 塚越 広大 金石 年弘 |
2014年シリーズ 第2戦終了時 暫定ランキング(チーム)
Po | No | チーム | ドライバー | トータルポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | TEAM IMPUL | 安田 裕信 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 37 |
2 | 37 | LEXUS TEAM KeePer TOM'S | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 32 |
3 | 6 | LEXUS TEAM LeMans ENEOS | 大嶋 和也 国本 雄資 | 32 |
4 | 1 | LEXUS TEAM ZENT CERUMO | 立川 祐路 平手 晃平 | 19 |
5 | 39 | LEXUS TEAM SARD | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス | 19 |
6 | 24 | KONDO RACING | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 | 13 |
7 | 23 | NISMO | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 12 |
8 | 18 | ウイダー モデューロ 童夢 レーシング | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ | 11 |
9 | 17 | KEIHIN REAL RACING | 塚越 広大 金石 年弘 | 8 |
10 | 19 | LEXUS TEAM WedsSport BANDOH | 脇阪 寿一 関口 雄飛 | 8 |
11 | 8 | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | ヴィタントニオ・リウッツィ 松浦 孝亮 | 6 |
12 | 36 | LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S | 中嶋一貴 ジェームス・ロシター 平川 亮 | 5 |
13 | 100 | TEAM KUNIMITSU | 小暮 卓史 武藤 英紀 | 4 |
14 | 46 | MOLA | 本山 哲 柳田 真孝 | 3 |
15 | 32 | NAKAJIMA RACING | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | 1 |
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