日産、フルモデルチェンジしたキャラバン「NV350キャラバン」を発売
日産は「キャラバン」をフルモデルチェンジし、新たに名称を「NV350キャラバン」と改め、6月15日より発売する。
11年ぶりのフルモデルチェンジとなる、5代目の「NV350キャラバン」は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン共に「クラストップレベルの低燃費」を実現した。
新開発のクリーンディーゼル・テクノロジーにより「YD25DDTi」エンジンは燃費を大幅に向上させ、12.2km/L(JC08モード)というクラストップレベルの低燃費を実現。
ガソリンエンジンも、「QR20DE」エンジンは9.9km/L(JC08モード)、「QR25DE」エンジンは9.1km/L(JC08モード)と、クラストップレベルの燃費性能を達成している。
ディーゼルAT車に加え、ガソリン「QR20DE」エンジン全車でも、「平成21年基準排出ガス50%低減レベル」認定とあわせて、「エコカー減税」による減税措置により、自動車取得税及び自動車重量税が一部の車型、グレードで減税となる。尚、新型「NV350キャラバン」は、バン全車がエコカー補助金の対象となった。
エクステリアは、荷室スペースを最大限に確保した新レイアウトとホイールベース拡大により、安定感のあるスタイルを実現。
荷室は、荷室長を4ナンバー小型商用車でクラストップの3050mmとし、余裕ある積載性を実現する。
また、広くなった荷室空間を乗員と積載物とで最大限活用できるよう、長尺物を収納しても、後席に1人座ることが可能な5:5分割可倒式シートを採用し、荷室側面のパネルにも、ユーザーの使い勝手に合わせて荷室をより使いやすくアレンジできるラゲッジユーティリティナットを装備。
さらに、商用車初となるプッシュエンジンスターターや、インテリジェントキー、足踏み式パーキングブレーキ、メーターパネル中央の車両情報ディスプレイなどの魅力的な装備を搭載し、利便性、快適性が向上されている。
なお、ディーゼルエンジン搭載モデルとスーパーロングボディについては2012年7月13日の発売予定。また、ワイドバージョン車については2012年冬頃の投入を計画している。
NV350キャラバン概要
デザイン
<エクステリア>
□荷室スペースを最大限に確保した新しいレイアウトと、大きく延長したホイールベースにより、安定感のある機能的なプロポーション。
□立体的で、存在感のあるアングルドストラットグリルを採用したフロントデザイン。
□LEDポジショニングランプを内蔵したシャープなデザインのキセノンヘッドランプ。(全車メーカーオプション設定)
□サイドビューに躍動感を与えるボディサイドのキャラクターライン。
□ルーフサイドのドリップチャネルをなくした、すっきりとしたサイドビュー。
□高輝度なリヤコンビランプ。
□新色の「タイガーアイブラウン」を含む品質感の高いボディーカラー7色。
<インテリア>
□上段がブラック、下段がグレーの2トーンカラーで、横方向への広がり感を与えるモダンですっきりとしたインストルメンタルパネル。
□ブルーとホワイトカラーの表示が浮かび上がる、見やすく高精度なファインビジョンメーター。
□ステアリングやシフトノブ、メーター、空調ダイヤルやベンチレーション部に明るいシルバー色やメッキを配した、機能的で上質感のある運転空間。
利便性/積載性
<広くて使い勝手の良い荷室空間>
□片側のシートを折りたたむことで、3メートル超の長尺物を収納してもリヤシートに1名の乗車が可能な5:5分割可倒式リヤシート。(バンプレミアムGXに標準設定)
□収納棚や工具等を簡単に固定することができ、用途にあわせて荷室をより使いやすくアレンジすることが可能な、荷室側面に備えたユーティリティナット。(バンに標準設定)
□上面をフラットにしたことにより、棚などの設置が容易で、より多くの荷物を積載可能なホイールハウス。
走行性能、パフォーマンス
<「クリーンディーゼル・テクノロジー」を採用した新開発2.5Lディーゼルエンジン>
□電制可変容量小型ターボーチャージャーの特性を変更し、より低回転からの過給を実現。また、コモンレールシステム、小噴口径インジェクターとの組合せにより、余裕のトルクを発生。
□パイパス機能付きEGRクーラーにより、NOxの発生を抑制。さらに商用車初のリーンNoxトラップ触媒が発生したNOxを浄化することにより、排出ガスをクリーン化。
□空気と燃料を効率よく混合するパラレルポートシリンダーヘッドを採用し、燃費性能を向上。
□5速オートマチックトランスミッションとの組合せで、高速走行時のエンジンの回転数を低く抑え、エンジン音を低減。さらに発進から高速加速までスムーズでレスポンスの良い加速性能を実現。
<燃費性能だけでなく、静粛性を高めた2.5リッター/2.0リッターガソリンエンジン>
□オルタネーター回生制御やフリクションの低減、アイドル回転数を低く抑えることなどによって、燃費性能を向上。
<操縦安定性>
□大径スタビライザーの採用や、ストロークを拡大させたサスペンションを採用することにより快適で安定性の高い走行性能を実現。
先進装備、ユーティリティー
<従来の商用車にはない先進技術>
□キー操作が不要なため、荷物を持ちながらでも簡単に解施錠できる、インテリジェントキー。(プレミアムGX/GXに標準設定)
□エンジンスタートをワンプッシュで行うことが可能プッシュエンジンスターター。(プレミアムGX/GXに標準設定)
□高級感のあるファインビジョンメーターとドライバーのエコ運転をサポートする平均燃費や航続可距離などの情報を確認できる車両情報ディスプレイ。
□使い勝手を大幅に向上させる足踏み式パーキングブレーキ。(オートマチック車に設定)
<細かな配慮が行き届いた乗降性/居住性>
□リヤシートからの使用も考慮した、大容量で多機能なセンターコンソールボックスを採用。
□運転席、助手席乗降グリップの位置を最適化し、スムーズな乗り込みを実現。
□シートとステアリングの距離を広く取り、乗降時の足元(ひざ)の通しやすさを向上。
□インストシフト周りの形状を工夫し、足踏み式パーキングブレーキ(オートマチック車)を採用することで、ゆとりのひざ周りを実現
□運転席シートのスライド量を拡大し、チルトステアリングを採用することで、ゆったり座れるコックピットを実現。
□キャラバン伝統の降車時の手つきに配慮した降車用パッドを設定。
□使い勝手のよい小物収納スペース機能的に配置。
□入り口を斜めにすることでドライバーが座りながら物を取り出しやすいシートバックポケットや、運転席からすぐに手が届く側面ポケットを採用した助手席マルチシートバックポケットを設定。(プレミアムGXに標準設定)
<その他の主な安全技術、環境への取り組み>
□キセノンヘッドランプ(LEDポジショニングランプ、オートレベライザー付)(メーカーオプション)
□電動格納式リモコンカラードドアミラー(バンDX/ワゴンDXはメーカーオプション)
□バックビューモニター(メーカーオプション)
□オートライトシステム(バンプレミアムGX/ワゴンGXに標準設定)
□LED式ハイマウントストップランプ
□ABS(アンチロックブレーキシステム)+ブレーキアシスト
□フロントベンチレーテッドディスク式ブレーキ
□高強度安全ボディ(ゾーンボディ)
□運転席・助手席SRSエアバックシステム(助手席はワゴン標準、バンにメーカーオプション設定)
□運転席・助手席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト(助手席はワゴンに標準、バンにメーカーオプション設定)
□後席ELR付3点式シートベルト(中央2点式)(3人乗を除くバンに標準設定)
□燃費表示機能
□「平成27年度燃費基準+10%低減レベル」または「平成27年度燃費基準+5%低減レベル」または「平成27年度燃費基準」を達成(MT車の一部を除く)
□リサイクル可能率95%以上を達成(「新型車のリサイクル可能率の定義と算出方法のガイドライン(1998年自工会)」に基づき算出)
□車室内VOCを低減 Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)
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