ポルシェ、プラグインハイブリッド「918スパイダー」プロトタイプのテストを開始
ポルシェAGでは、開発を進めているプラグインハイブリッドのスーパースポーツカー、ポルシェ918スパイダーの初期型プロトタイプの完成に伴い、ロードテストを開始したと発表した。
ポルシェ918スパイダーの初期型プロトタイプは、レーシングカーと同等の動力性能である最高出力770PS以上を発生する一方、走行距離100kmあたりの燃料消費量は約3リッターに抑えられている。
加えてポルシェが新たに生み出した画期的なソリューションとして、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のモノコックボディとユニットキャリア、フルアダプティブ アロダイナミクス、アダプティブ リアアクスルステアリング、そして上方に排気する“トップパイプ”エグゾーストシステムなどがある。
ポルシェAGの研究開発センターで最高責任者の取締役のヴォルフガング・ハッツ氏は、「私達が918スパイダーによって行おうとしているのは、ドライビングプレジャー、効率性、パフォーマンスの再定義です。それらはこの車にとって非常に重要なコンポーネントであるため、私達は自らが持っている専門知識や技術、そして革新性を追求していく能力の全てをつぎ込んでいるのです。」と述べている。
「ポルシェ 918スパイダー」主な仕様
ボディシェル:
2シータースパイダー、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のモノコックボディおよびインターロックユニットキャリア、2ピース構造タルガルーフ、固定式ロールオーバー・バー
パワートレイン:
パラレル方式のフルハイブリッドシステム、4.6リッターV型8気筒ミッドシップエンジン、ドライサンプ潤滑システム、ハイブリッドモジュール(電気モーターおよびデカプラーを装備)、電気モーター(デカプラーおよびフロントアクスル装着型ギアユニットを装備)、エネルギー回生システム、4系統の冷却システム(モーター/トランスミッション/バッテリー用)、サーマルマネージメントシステム
エンジン出力:
570PS以上(V8エンジン)
最大90kW(リアアクスル用ハイブリッドモジュール)
最大80kW(フロントアクスル用電気モーター)
770PS以上(総出力)
サスペンション:
ダブルウィッシュボーンサスペンション(フロント)、フロントアクスル用エアリフトシステム(オプション)、電動パワーステアリング、マルチリンクサスペンション(リア)、電動アダプティブリアステアリングシステム
ブレーキシステム:
高性能ハブリッドブレーキシステム、アダプティブエネルギー回生システム、セラミックブレーキシステム(PCCB)
エネルギー供給:
リチウムイオンバッテリー(初期公称容量:6.8kWh、最高出力202kW、家庭用電源対応のプラグインチャージャー付)
性能:
最高速度325km/h以上
電気モーターのみ150km/h以上
0–100km/h加速3.0秒以内
燃費(NEDC):
合計3.0L/100km以下
CO2 排出量:
合計70g/km以下
航続距離:
電気モーターのみ25km以上
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