トヨタ エスティマハイブリッド 実燃費レビュー【vol.1 0-100km】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:吉澤憲治(編集部)
さぁ、500km目指して燃費レビュー開始!
首都高速道路に上がり、アクアラインで房総を目指す。エスティマHVは、速度やエンジン回転数、ブレーキなどに応じてエンジンとモーターを切り 替えながら、混雑した首都高速湾岸線を軽快に走り抜けていく。アクアラインに差し掛かる長い上り勾配では、エンジンとモーターで駆動されていた前輪にあわ せ、後輪もモーターによって駆動され、加速していく。2トンを超える重量を持つエスティマHVだが、加速力に不満はない。
だからといって、無闇にスロットルペダルを深く踏み込む必要もない。他のクルマだったら、強い加速力を活かして、前を行くクルマたちをどんどん追い越したくなるものなのだが、そうした欲求が起きて来ない。
エスティマHVには、瞬間燃料消費量の目安となる“ECO”マークがメーターパネル右上に点灯するようになっている。
あまり燃料を使っていない時には、このマークが点灯するため、なるべく点灯させて、燃料を節約しようという気持ちが作用して、スロットルペダル の踏み込みに、ついつい慎重になっている自分に気付く。われながら殊勝な心掛けでしょうと、同乗のS編集長に同意を求めたら、アッサリと切り返された。
「チリも積もれば山となる。日本人のケチケチ倹約精神にピッタリじゃないですか!」
平均燃費値もメーターパネル上に表示できるようになっており、アクアラインの海ほたる上でチェックしてみたら、12.2km/lと予想外の好燃費だった。大人3人と荷物が乗り、流れに 従って、他のクルマを抜いたり、抜かれたりするペースで走って、この数値は見事だ。おまけに、ガソリンはレギュラーで構わないのだ。
次回に続く
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