国内最大級「ジャパンキャンピングカーショー2019」開幕|注目のニューモデル300台以上が大集結

キャンピングカーのトレンドはコアユーザーとライトユーザー向けに二極化

毎年恒例、国内最大級のキャンピングカーのイベント「ジャパンキャンピングカーショー2019」が2月1日(金)~2月3日(日)の3日間、今年も千葉市の幕張メッセで開催、多くのキャンピングカーファンが会場に集まった。

アウトドアとしてのオートキャンプを楽しむ人のための本格的キャンピングカーが、各社趣向を凝らし特徴的な仕様のもので多数出展されている一方で、よりシンプルで、気軽な入門者向けモデルや、そもそもアウトドア志向ではないが、ゆっくりと旅を楽しむためのクルマとして、一人かパートナーと二人でというコンパクトなパッケージで「車中泊ができる移動手段」といったタイプのものも多数出展されている。いわば二極化がさらに進んでいる印象だ。

そんな今年のキャンピングカーショーをレポートする。

>>ジャパンキャンピングカーショー2019会場の模様を画像で見る[フォトギャラリー]

女優の片瀬那奈さんが2019キャンピングカー・アワード受賞

キャンピングカー・アワードは“なな”回目を記念して・・・!?

毎年、キャンプ・アウトドアの普及に尽力した人を表彰しているキャンピングカー・アワードの授賞式が、ジャパンキャンピングカーショー2019開会式に行われた。今年のキャンピングカー・アワードには女優の片瀬那奈さんが受賞した。

キャンプ好きとしても知られる片瀬那奈さん。日頃からアクティブに行動し、アウトドアの魅力を発信している功績をたたえられて今回の受賞に至った。副賞としてバンテックの人気キャブコンバージョン・キャンピングカー「ZiL」が一年間無償貸与されることになっている(羨ましい!)。

授賞式ではこのクルマのセレモニーキーが、日本RV協会の降旗会長から授与された。

『アウトドアはプライベートでも結構出かけます。なのでとてもうれしい! そして今回7回目とのこと。ほかの回ではなく今回いただけたのは、とてもご縁を感じております。わたくし「かたせ“なな”」だけに(笑)』

授賞式の時から、前のめり気味にその喜びの気持ちを素直な言葉に乗せて表現しようとする片瀬さん。その喜びのほどがうかがえる。

18歳のころからプライベートでアウトドア用品をそろえはじめ、今でもわずかなオフを見つけては、アウトドア仲間とキャンプに出掛けるのだという片瀬さん。『いつかは(キャンピングカーを)、とは思っていました。率直にうれしいです。立派なキッチン、シャワーは外で足を流せたりもしますね、あれは便利!釣りも釣果をその場で裁いたりできますね。普段はバーベキューが中心ですが、良いキッチンがついているので、もっと煮込んだりして料理を楽しみたいですね!』

ちょっと意外!? 友人の沢尻エリカさんも“アウトドア派”だった

授賞式に続いて、自身もキャンピングカーユーザーであり、今回のステージプログラムのMCを務めるフリーアナウンサーの辻よしなりさんとのトークショーでも、片瀬さんのやってみたい様々なことが、愉快なほどに次から次へと飛び出すトークに、会場は圧倒されていた。

そんな中で飛び出したのは、アウトドア仲間でもある女優の沢尻エリカさんのこと。

『彼女はあんな雰囲気ですが、テントを張るのも早いし料理上手いんです。』と友人の意外(?)な一面も披露。『でも、キャンピングカーはテントを設営したり、雨なんか降ると結構大変な撤収。ああいう手間が一切ないんですよね。着いたら直ちにパーティースタート!! 絶対普段しないですが、キャンピングカー女子会なら、やってもいいかも』と改まる片瀬さん。

『この1年間の権利、延長するにはどうしたらいいですかね?』と辻さんの問いに『え、もうこのまま買うしかないんじゃないでしょうか(笑)。とても強い(買ってください)という圧は感じましたが。でも、いつかは!と思っていたクルマがこんな形で乗れるのは何かのご縁。まず満喫して、女性の皆さんにも気軽に乗ってもらえることを知ってもらいたいですね。』『(1BOXバンの)ハイエースに乗るのが好きなんです。引っ越しも大抵のものはレンタカーで借りてきて運び、どうしてもという大物だけ業者さんにお願いしているんです。それも実は借りる理由の半分は運転したいから。今回のキャンピングカーは、ハイエースよりももっと四隅も見やすく運転しやすいですよね。そういうことを一人でも多くの方に知っていただけるよう、発信していきたいです。」と実にマニアックな視点で語ってくれた。

【2019年の傾向】人気モデル・定番モデルはより進化、いっぽうでシンプルな仕様も充実傾向に

定番モデルも着実に進化を遂げていた|こだわりの特別仕様も

今回のジャパンキャンピングカーショー2019の傾向だが、従来からの人気モデルはさらなる充実が図られる一方、シンプルなモデルの充実も印象的だ。

まず、各社の定番車種ラインナップの進化に注目してみよう。

ベース車種の進化や、様々な車内装備など、ブラッシュアップは、目覚ましいものがある。キャンピングカーも技術は日進月歩。また、ユーザーの要望に応えるモデルに進化できていると感じる。また、機能面ではほぼ同じでありながら、より材質にこだわった特別仕様モデルも散見された。

市場の成熟と、更なる拡大を感じさせる“ベーシック仕様”の充実

同時に、シンプルなモデルの充実ぶりも目覚ましい。安価だが、車内でしっかり就寝できるスペース・設備だけは備えるといったような仕様のモデルだ。自分好みにカスタマイズすることも出来ることから、既に2台目、3台目とキャンピングカーを買い替えるベテランユーザーが、必要のないものは省き、必要なものだけを(時に自ら)装備することで、自分だけの1台に仕上げていくという。キャンピングカー市場の成熟を感じさせるエピソードだ。

いっぽうで魅力的な価格設定は、今までキャンピングカーを検討していなかったような層にも訴求する。ベーシックな仕様の充実は、キャンピングカー市場の成熟と更なる拡大の現れとみて良いだろう。

ニーズの多様化と、それにこたえようとするビルダーのスタンス。そんな面も強く印象付けた2019年のキャンピングカーショーだった。

[筆者:中込 健太郎/撮影:中込 健太郎]

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

中込 健太郎
筆者中込 健太郎

自動車ライター。1977年生まれ。神奈川県出身。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部電気電子工学科・水素エネルギー研究センターを卒業。自動車産業向け産業機械メーカーを経て、大手自動車買取販売会社で店舗業務からWEB広告、集客、マーケティングなどに携わる。現場経験に基づくクルマ選びや中古車業界の事情に明るいことから、ユーザーはもとより、自動車販売の現場からの信頼も厚い。幼少期からクルマをはじめとした乗り物好きが高じ、車種を紹介するコンテンツなども手掛ける一方、「そのクルマで何をするか」をモットーに全国をクルマで旅行し、食べ歩き、温泉巡り、車中泊といったカーライフに関する執筆も多数手がける。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる