リンカーン MKX 試乗レポート/九島辰也(4/4)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:島村栄二
スマートフォン感覚で使える「My Lincoln Touch」とは
そして「My Lincoln Touch」について。こいつはフォードグループがいま一番真剣に取り組んでいるインターフェイスで、クルマの未来を強く予感させる。
というのも、タッチパネルはもちろん口頭で指示を出すことで、エアコンやナビの設定ができるからだ。しかも、おもしろいのは英語オンリーというところ。なので、発音次第で指示を出せたり出せなかったり。かなりネイティブに合わせた設定なので、英語を得意とする方はトライしてはどうだろう。乗る度発音がよくなるという、敬語教材的なクルマである。
もちろん、英語音声操作でなくてもタッチパネルで操作できる。8インチのカラーモニターをスマートフォン感覚で使えるのがウリでもある。
グレードはひとつでハンドル位置は左のみとなる。ボディカラーはブラックとホワイトの2色のみというかなり“狙った”設定だ。この手のクルマは黒のイメージが大きいが、白もなかなかであった。もしかしたらイマドキのアメリカン・モダン・ラグジュアリーという観点からすると、こちらかもしれない。
価格は630万円。リンカーンのステイタス性からすれば安いといえるだろう。
まぁ、正直日本ではリセールバリューが少々厳しいんだけどね。
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