謎多きレクサス 新型LS、衝撃の隠し玉とは!?(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:オートックワン編集部
●第二のカギ”CV”
CVのCとは、Connected(コネクテッド:通信がつながる)である。
コネクテッドにおいて最も重要になるのは、車載器と呼ばれる車内と車外とのデータの出入り口における”ルール作り”だ。
この技術領域でいま、トヨタとグーグルが真っ向勝負を行っている。ここでいう、”ルール作り”とは、OS(オペレーティング・システム)を指す。
トヨタが主導的役割となり、日系メーカー各社や独ダイムラーなどの海外メーカーと連携するコンソーシアムが、AGL(オートモーティブ・グレード・リナックス)という。
一方、グーグル(親会社はアルファベット)は、スマホで採用しているアンドロイドを車載器でも採用する動きを強めている。
トヨタとしてはまず、カムリにAGLを基盤とした量産システムを搭載し、アメリカ市場を皮切りに日本を含めた各市場に投入することを明らかにしている。
こうした新しい試みにおいて、車載のエンタメ、カスタマーサービスでも、最上級の品質が要求されるレクサス 新型LSに、AGL基盤の最新システムとサービスが続々と投入される可能性が高い。
走行状況のデータ化を進める過程として、サイドミラーの小型カメラ化(いわゆるミラーレス)も、日本では国土交通省の認可が下り次第、量産化に向かうことになるだろう。
●第三のカギ”EV”
そして、もうひとつのカギが、Electric(エレクトリック:電動化)である。
だが、これはLSをピュアEV(完全なる電気自動車)にするという意味ではない。
トヨタは次世代車に関する長期開発ロードマップにおいて、EVは小型なシティコミュータとしての活用が望ましいという姿勢を占めている。
また、都市間移動などの中距離・長距離移動までのカバーするEVとして、FCV(燃料電池車)を採用するとしている。FCVとは、水素を燃料として自車発電するEVである。
レクサスは2015年の東京モーターショーで、その時点での次世代LSのFCV化をイメージするコンセプトモデルを出展している。そのうえで、筆者が過去数カ月間にレクサスの本社幹部と直接会話した中で、「新型LSのFCVは確実に量産化する」という力強い言葉を聞いている。
レクサスの、そしてトヨタとしてのフラッグシップである新型LSには、今後さらなる最新技術が盛り込まれることになる。
[Text:桃田健史]
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