ジャガー XJ・XF 2.0ターボ[2013年モデル] 試乗レポート/石川 真禧照(1/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:茂呂幸正/オートックワン編集部
全長5m以上のビッグサルーンに直4 2.0リッターエンジン!?
2010年に、ジャガーがフルモデルチェンジしたフラッグシップモデル「XJ」を導入したとき、エンジンのバリエーションは、V8 5.0リッターの自然給気とスーパーチャージャーだけだった。その後、V6 3.0リッターモデルも加わり、高級車としてのラインナップが整った。そのXJに、さらに新しいエンジンが搭載された。新しいパワーユニットは、なんと直列4気筒2.0リッター。ターボを装着して240ps/340N・mを発生する。
しかし、それまでV6 3.0リッターやV8 5.0リッターエンジンでブイブイと言わせていたクルマが、2リッター、それも直4エンジンとは。
XJといえば全長5m以上、全幅も1.9mというビッグサルーンなのだ。
900万円分の価値は、あるのか否か
・・・と、試乗するまでは不安材料だけが頭の中を占めていた。同じときに試乗することになった「XF」にも2.0リッターターボモデルが加わった。こちらのほうがまだ、走りに関してはマシなのかな、と思いながらXJ、XFの2リッターモデルの試乗をスタートさせた。
XJの2.0リッターモデルは「Luxury(ラグジュアリー)」というグレードで、車両本体価格は900万円。XJシリーズのなかでは最も低価格なのだが、とはいえこれだけのお金を投資して、満足感が保られなかったら、怒りも大きいゾ、と思いながら、アクセルを踏み込む。XJの大きなボディは意外に軽快に動き出した。
アッと驚くマッチングの良さ
2.0ターボは1500回転からレスポンスがダイレクトになり、2000回転以上になると力強さを体感できる。これで十分じゃないか。0→100km/h加速を試してみると、8秒台前半で走り切った。これも高級車として合格ラインだ。エンジン音も4000回転を超えるとやや高まるが、耳障りなレベルではない。
8速ATは90km/hに達しないと8速に入らないが、そのまま加速していくと100km/h巡航は1300回転という低回転走行。燃費も9~13km/Lだった。この大柄な高級サルーンがリッター13kmも走るなんて、時代も変わったものだ。しかも、エンジン重量も軽いので、ハンドリングにも好影響を与えている。コーナーでのXJ 2.0ターボは回頭性がよく、キビキビ感のある走りを楽しませてくれるのだ。
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