Jaguar High Performance Collection in Tokyoレポート
- 筆者: 吉澤 憲治
もう一つのジャガーを体感あれ!
ロイヤル王朝の気品を感じさせる英国の名門ブランド「ジャガー」。
早速だが、このブランドに対するみなさんのイメージというものはどういったものがあるだろうか。高級?厳格?いずれにせよ、間違いなく高貴な印象というのは多くの人が持っているはずだ。
では、どんなモデルが存在するのかと問われれば、我々自動車媒体をはじめ、ジャガーファン以外の人ならば、きっと即答することは難しいはず。
今や日本における高級輸入車のイメージといえば、やっぱりメルセデス・ベンツにBMW、そしてアウディと、どうしても真っ先にドイツ勢が頭をよぎるのが一般的だろう。
ただ、このジャガーというブランドが、今、新たなアイデンティティを引っさげ 日本における高級車イメージをガラリと塗り替えようとしている。今回はそんなジャガーが展開する新たなる試みをご紹介したい。
ディーラーにも用意していない特別試乗車もアリ
2月17日(金)、東京は恵比寿にあるウェスティンホテルにて行われた「Jaguar High Performance Collection」。このイベントは、新生ジャガーを見て乗って体感できるという、いわゆる一般ユーザー向けの試乗会だ。
これまでもジャガーは、こういったイベントを幾度と開催してきたのだが、今回は、スポーツモデルに限定した初のホテル試乗会ということもあり、会場には、ざっと1千万円オーバーの高級モデルがズラリと並んだ。
試乗車ラインナップは、まず、そのクーペフォルムがなんとも美しい「XKR-S」をはじめ、 新生ジャガーの礎ともいうべき、XFのモンスタースペックモデルである「XFR」、そして、今や最も美しい高級フルサイズセダンとして世界中の人々を虜にしたXJの「XJ SUPER SPORT SWB/LWB」など、どれもその優雅な佇まいにはため息さえ出てしまうほどだ。
そもそも今回の「Jaguar High Performance Collection」の目的とは、ジャガーを“古典的な高級車”というイメージだけに留めず、こういったハイパフォーマンスモデルを試乗してもらうことで“ジャガー=走りのクルマ”ということもアピールするのが狙い。そのため今回はディーラーにも用意していない特別試乗車も揃えたとか。
実はジャガーはXF導入以降、売り上げが大きく飛躍しているようだ。販売台数はリーマンショックの2009年以降は前年比で+10%、その後も東日本大震災の影響から、買い控えをする顧客も多くいたようだが、2010年から2011年までの販売台数は、振り返ってみると前年比で+20%の伸びを見せており、そのうち約6割が新規ユーザーというからまさに驚愕。
その証拠ともいえる光景なのだろうか、ホテルのエントランスに一斉に並んだ各モデルには、ひっきりなしに試乗を希望する来場者の姿を多く見かけた。中でもとても印象的だったのは、来場者の方々が比較的若いということだ。30代後半から40代後半の、いわゆる青年実業家らしき人の姿が多く目立ち、これまでの“ジャガー=貴族的な高貴なご年配ユーザー”というのは、逆にとても少ないように思えた次第。女性の姿も割りと目についた。
こういった現象に関して、ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社の宮本恭助営業担当副社長はこう述べる。「最近、ジャガーをご購入いただいたお客様が、皆様口を揃えて仰っていただけるのが、デザインへの高評価です。今のジャガーには、いわゆる“古臭いイメージがなくなった”とか、“とても若々しくなった”とか、そういったお声をたくさん頂いております。とくに「XJ」に関しては、その印象的なスタイリングは一度見たら忘れられないというお声も頂戴しております」
なるほど、おそらくこの点がアクティブでアグレッシブな若い世代の人達から共感を得ている最大の理由なのだろう。
さらに本国イギリスでは、今「モノづくり回帰」が盛んなのだとか。そもそも産業革命の起源はこのイギリス。ただ、近年まで首都ロンドンは金融都市としてその役割を大きく担ってきた。しかしここへきて“見えないモノ”より“見えるモノ”への力の入れようを強化させようと、つまり原点回帰を基本に考えた製品作りが行われるようになっていると話す。
これこそ、ジャガーが本来望んでいたことであり、そして今ようやく達成されようとしているのだ。モノ作りへの注力をさらに強めることにより、プロダクトをただの工業製品から、時代にマッチしたより美しい芸術作品に仕立て上げることができる、そう考えたのだ。
ジャガーのデザイン・ディレクターであり、世界的にも有名なカーデザイナー“イアン・カラム”も、そんな考え方を支持する一人だ。「XJ」はまさにそんな彼の想いと、イギリスの伝統的な芸術感性が上手に表現できた一台であると言える。
即決オーダーされる参加者も
ウェスティンホテル内のボールルームでは展示車両をおいた商談スペースも設けられていた。この日、関東地区のジャガーディーラー16拠点から集まったセールスマンが、来場したジャガーオーナーをはじめ、多くのジャガーファンと懇談する場面も見られた。
展示車両のうち、多くの人を惹きつけていたのは、内外装ともに黒を上品にあしらった「XF Black Pack Limited」という限定100台のモデルだった。ブラック基調のカラーコーディネートにより、それは見事なほどの漆黒たるスポーティさを演出。従来のメッキパーツ部分をブラック塗装にすることにより、スポーティな軽快感と、シンプルなお洒落さ加減が良い按配でブレンドされており、いわゆる“素でカッコイイ”と呼べるモデルだ。
さらに取材中、赤のXKR-Sを即決オーダーされる参加者にも遭遇。生きている世界が違うのだなと改めて実感した、まさに雲上イベントであった。
この「Jaguar High Performance Collection」は、2/26(日)にヒルトン名古屋、3/8(木)にはヒルトン大阪と、順次開催される。この機会に、ジャガーの魅惑にどっぷりと浸かっていただきたい。
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