注目はデロリアンだけじゃない!『BACK TO THE FUTURE』と関わりがある意外な日本車
- 筆者: 井口 豪
1985年に第1作が公開、1990年までに計3作が製作された名SF映画『BACK TO THE FUTURE(バック・トゥ・ザ・フューチャー)』が、今年で公開35周年を迎える。それに合わせ、本日2020年6月12日より「日本テレビ 金曜ロードショー」にて3週連続で放映される。
当シリーズで思い浮かぶクルマといえば、改造したタイムマシーンとして登場した「デロリアンDMC-12」や劇中に登場した「トヨタ 50系ハイラックス」だろう。
しかし、そんな2車種以外に「ホンダ インテグラ」がBTTFに関わっていたのを、皆さんはご存じだろうか?
デロリアンが永遠の憧れではあるけれど
少年時代に感じた「カッコいい」は、いつになっても脳裏に焼き付いているものだ。僕にとってのソレは映画『BACK TO THE FUTURE(バック・トゥ・ザ・フューチャー=BTTF)』。マイケル・J・フォックス扮するマーティが、通称デロリアンで現在過去未来を飛び回るアレだ。
当然、デロリアンが永遠の憧れではあるんだけど、ちゃんと動いてくれるのか、いつ止まるのかも分からないシロモノに、大金をはたける身分にない。日本でも買えるようになったハイラックスが愛車の候補に浮上することもあるけど、実用性の面から除外してしまう。
BTTFを懐かしむのはチャック・ベリーの『Johnny B Goode』を大音量で流したり、劇中でマーティが身に着けていたアイテムをコレクションするのが関の山で、長い間、ナイキのブルインやイーストパックのクロスカントリーPAK’RIIなどを手中に収めてニンマリしてきた。身を固めてからはその楽しみも忍ぶようになり、いま手元に残るコレクションは1980年代製のブルインのみだ。
なぜBTTFにホンダ・インテグラ?
と、しみじみした気分で書斎を見渡すと、BTTF関連のグッズがまだあった!VHSボックスの他に3つもあった!BTTF Part1、2、3のパンフレットだ。いい歳して恥ずかしい話だけど、これらのパンフレットを壁に貼ってディスプレイしているのです・・・。
そんなディスプレイを久しぶりに壁から外して開こうと思ったのは、今年がBTTF公開35周年で、本日6月12日より3週連続地上波放送されるというニュースが耳に入ってきたから。懐かしい気分を奮い立たせたかったというワケだ。
が、Part2のパンフレットを裏返してノスタルジックな気分が吹き飛んだ! なんと背表紙に、ホンダ・インテグラの広告が入っていたのだ! そしてPart3のパンフレットにもインテグラがある。
Part2の「サンキュー・・・・・ベリーHエッチ。」なるキャッチフレーズも謎だけど、もっと不可解なのがBTTFとホンダの関係だ。デロリアンは非現実的な存在だからまだいいとして、劇中でマーティが嬉々とステアリングを握るのはトヨタの50系ハイラックスだ。
当時、インテグラのCMにマイケルJフォックスを起用していたとはいえ、BTTFでホンダは何も恩恵を受けていないはずだ・・・。
▼2代目インテグラってどんなクルマ?
BTTF公開35周年に羨む当時の広告業界の大らかさ
なんて深読みをして「この時代はよかったんだなぁ」としみじみしまった。
いまは広告代理店が口を出してくるからなのか、番組スポンサーへの忖度なのか分からないけど、街ブラロケで映る自動販売機や飲み物のラベルにもモザイクがかけられる時代だ。
映画やテレビドラマに使われるクルマや衣装に関しても、スポンサーの意向が優先されると聞く。作り手にとってスポンサーは資金を提供してくれる大切な存在なんだろうけど、視聴者の立場からすると、大人の事情が垣間見えると興ざめしてしまう。だから、BTTFの劇中でメリットがないのにインテグラの広告を入れた当時のホンダに、男気を感じてしまったのだ。
いまもBTTFを観る度に「宿敵のビフはトランプ大統領がモデルなんだぞ」とか「あのシーンに登場した彼は後のオバマ大統領なんじゃないか」などなど、熱く語ってしまう。そんな傑作を生みだせたのはホンダのような大らかなスポンサーが存在していたからであり、妙な忖度がなかったからともいえる気がする。
そうした時代背景も含めて、改めてBTTF 3部作を楽しみたいと思う。
[筆者: 井口 豪]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。