広さや安全性ならホンダ フリード! 子どもや高齢者を乗せるならトヨタ シエンタ! ライバルながら異なるキャラクターの2台を比較
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:MOTA編集部
コンパクトミニバンのトヨタ シエンタとホンダ フリード。トヨタ アルファード、ヴェルファイアなどのLサイズミニバンほどのサイズは必要ないが、ファミリーで使うには便利なサイズ感であるため、人気の2台である。
販売台数は2021年9月単月で見れば、フリードが6139台、シエンタが4807台とフリードの方が優勢だが、2021年1〜6月累計ではほとんど変わらない。
今回はそんな2台の違いをボディサイズや室内の使い勝手、安全性などを中心に比較していこう。
ボディサイズはほぼ同等! エクステリアは好みが分かれそうだ
2台はどのような違いがあるのだろうか。
まずはボディサイズから比較しよう。
フリードは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710〜1735mm、シエンタは全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mmとそれほど大きな差はない。両モデルとも3列シートと2列シートのフリード+とシエンタFUNBASEを用意している。
またエクステリアではフリードが落ち着いたデザインでスポーティな印象を持たせる一方、シエンタは個性的なデザインだ。
室内の広さはフリードが優勢! 乗り込みやすさはシエンタに軍配が上がる
次に内装周りを比べてみよう。
室内寸法はフリードが室内長3045mm×室内幅1455mm×室内高1275〜1285mm、シエンタが室内長2535mm×室内幅1470mm×室内高1280mmと、フリードの方が少し広い室内を持つ。また、5人乗りのフリード+は室内長2310mm×室内幅1455mm×室内高1285mm、シエンタFUNBASEは室内長1900mm×室内幅1490mm×室内高1280mmと同様の差がある。
フリードの運転席周りは上質で木目調なパネルなどのモダンなデザイン、一方のシエンタはよりオシャレでポップな雰囲気のインパネがキャラクターの違いを表している。
それぞれ6人、7人乗りを用意するが、フリードの6人乗りはキャプテンシートとなっており、3列目シートも足元のスペースを確保する。しかし、シエンタは室内長がフリードに比べて狭いため、快適性は少々劣る。
2列目の乗り込みやすさではシエンタの方が楽! 3列目シートの格納方法にも違いがある
2列目シートの乗り込みのしやすさはフリードが高さ390mm、シエンタが高さ330mmと、子どもや高齢者はシエンタが乗り込みやすい。
3列目シートはフリードが左右に跳ね上げる格納式、シエンタは2列目シートの下に格納できるが、しまうのには2列目シートを浮かせなければならないなど、格納には手間がかかる。
エンジンラインアップはともに1.5リッターのガソリンとハイブリッドを用意する
エンジンはフリードもシエンタも1.5リッターガソリンと、1.5リッターハイブリッドを用意する。燃費はそれほど大きな違いはないが、ハイブリッドモデルはフリードが19.8〜20.8km/L、シエンタが22.8km/Lと、若干WLTCモードでは数値が高い結果となっている。
安全性ではホンダセンシングを全車に標準装備するフリードが優勢
運転支援システムについても比較してみよう。
フリードは衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、路外逸脱抑制機能など9つの機能を付けた「ホンダセンシング」が全車標準装備される。
一方のシエンタには、「トヨタセーフティセンス(TSS)」が中間グレードのGと上級グレードのG Cueroに標準装備、エントリーグレードのXにはメーカーオプションされる。
シエンタのTSSには、歩行者(昼)検知機能付衝突回避支援タイプのレーザーレーダー+単眼カメラ方式のプリクラッシュセーフティや、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームなどを搭載する。
シエンタの場合、グレードにより装備差があり、全体的に見ればフリードの方がより安心と言えるだろう。
価格の差は安全装備!? 価格面ではシエンタの方が安価
フリードのガソリンモデルの価格(税込)帯は200万円〜262万円。4WDモデルではFFモデルより約24万円高となる。また、ハイブリッドモデルでは256万円〜302万円だ。
一方、シエンタ(2WD)のガソリンモデルの価格(税込)帯は181万8500円〜221万4000円、ハイブリッドモデルは223万6500円〜258万円。4WDではガソリンモデルのみだが、200万3300円〜235万8000円と、こちらは14万〜20万円弱高い。
全体的にはシエンタの方が少し安価と言えるが、先進安全技術の充実さで見ればフリードもそれほど割高には感じられない。
使い方の違いによって選択がバラける2台だ
2台には3列目シートの使い勝手や乗りやすさ、荷室の使い方、先進安全装備などの違いがある。それぞれの使い方で必要なものを選択し、比較するのが良いだろう。
【筆者:MOTA編集部】
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