フォード 新型 マスタング 2013年モデル 試乗レポート/松田秀士(2/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
サムシフトで親指マニュアル操作も可能
2011年から採用されたV8 5.0リッター DOHCエンジン。今回の2013年モデルでは、そのV8ユニットに手が加えられた。フリクションなどを軽減するハードウェアへの改良が加えられ、約8psアップの426psを6500rpmで発生する。最大トルクは529Nm/4250rpmとこちらも強力だ。
そして、コクピット内のシフトセレクターに目をやると、そのデザインが変更されていることに気付く。これまでのスライド式から、レールが短くノブの形状も丸くなっている。さらにそのノブの左側に+-と記されたスイッチが付いている。6速ATは変更ないがスイッチ操作によるマニュアルセレクトシフトが可能になっているのだ。このセレクトシフトスイッチをサムシフトと呼んでいる。
イカツい起動音で目覚めるアメリカンV8のサウンドに惚れる
ではエンジンを始動しよう。
V8エンジンはグワッといういかつい音色を立てて目覚め、すぐに落ち着いたアイドリング音を発する。ドライビングポジションから見下ろすエンジン(見えないけれど)は、ボンネットの膨らみから威光を発しているかのようだ。アメリカンらしいマッスルを感じる瞬間。見てくれもそうだが、いかにサウンドというものが重要であるかを再認識する。
そこでディスプレイに目をやると、回転計と速度計の数字はあのアメリカンな書体。少しホッとさせられる。私が乗った時はパステル系のブルー色だったけれども、125色のバックライトを選択できるなどこれまでと同じシステム。しかし、この左右両メーターの間にレイアウトされていた燃料計や温度計などの子メーターは廃止され、代わりに4.2インチの液晶カラーインフォメーションディスプレイが採用されたのだ。こちらにはこれまでの情報が表示される他、「Track Apps」という新しいシステムが採用されている。
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