今冬、編集部がおススメするSUVはコレ!「FORD KUGA」(2/3)
- 筆者:
- カメラマン:フォード・ジャパン・リミテッド 茂呂幸正 柳田由人/Text:吉澤憲治
さらに続けて同年8月には、クーガのコンセプトモデルとして2008年のジュネーブショーでお披露目された「iosis X」の大胆なデザインエッセンスを取り入れた最上級モデル「インディビデュアル」を発売するなど、日本市場へのアプローチは手を緩めることはなかった。
そもそもクーガ誕生の背景には、欧州地区におけるコンパクトSUVの需要の高さが発端だった。フォルクスワーゲンのティグアンや、プジョー3008などをはじめとする、競合モデルの販売好調というマーケット動向が、結果としてフォードの魂に火を付けた形だ。
前述した通りに、クーガといえばその運動性能に定評があるモデル。ヨーロッパフォードが開発した“C-car プラットフォーム”、つまりWRCでもお馴染みの“フォーカス”をベースに誕生した世界戦略車でもある。走りに定評があるのも、ここに秘密があった。
意外にも燃費が良いという事実
当然それだけではない。
SUVの「雄」こと“フォード”が作るクルマなだけに、ボディ剛性は高く、おまけに足回りの硬さもちょうど良い。
それらをプラスした形でオフロードもなんなくこなすそのポテンシャルは、フィールドを選ばない全方位型SUVとして、走りにこだわる人や、ステイタスを重んじる人にもまさにうってつけといえる。
しかも、重心の高さをものともしない安定感ある走りは、Rがきついコーナリングで顕著に表れ、自然と軌道を描いてくれる。
その安定感は後席の乗り心地にも活かされており、若干立ち気味なシートの背もたれは否めないが、座面は適度な硬さとホールド性が功を奏して、とても快適だ。
さて、アクティブ走行が自慢のクーガだが、燃料は欧州車という位置付けの為にハイオク仕様。しかし燃費はリッター11.0km/Lという、SUVモデルとしては意外にも燃費が良いという事実もお伝えしておく。
また「タイタニウム」と「インディビデュアル」グレードを選択すれば、オートスピードコントロールも搭載されるなど、長時間ドライブで低燃費走行を維持したいという人にはまさにうってつけのアイテムも備わる。
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