自動車評論家 渡辺 陽一郎が選ぶ! 本当は教えたくない穴場ドライブスポット
- 筆者: 渡辺 陽一郎
自動車評論家 渡辺 陽一郎が本当は教えたくない穴場ドライブスポットとは
「穴場」というほどではありませんが、東京の目黒通りを走り、世田谷から横浜に抜ける第三京浜道路に乗り入れるルートは、運転して気持ちが良いです。もちろん横浜から東京に入る時も同様です。
特に環状7号線と環状8号線の間は、休日になると交通量も減ってスムーズに走れます。気温が適度な春と秋には、1950年代に生産されたダットサン(日産)とか、オースチン・ヒーレー・スプライトなどが、のんびり散歩を楽しんでいることがあります。お母さんとお嬢さんが乗っているアウディとか、背伸びをしないで上質なクルマを使っている様子もうかがえます。
クルマ好きにはピッタリなルート 「目黒通り沿い」
目黒通り沿いの等々力付近は、お店もオシャレですね。スーパーマーケットの紀ノ国屋等々力店、ザ・ガーデン自由ケ丘店など、ちょっと価格は高いですが、穏やかな感じで良いお店です。
この前、中年のご婦人が紀ノ国屋等々力店にポルシェ・ケイマンで買い物に来て、フロントフードを開けて購入した食材などの袋を入れてました。1人だったから助手席に置けば良いのに、フードを開けるのが好きなのでしょうか。
デニーズ・ダイナー八雲店もできました。普通のデニーズに比べると店内がラウンジ風で、けっこう美味しいです。おすすめは選べるサラダの4種盛りで、価格は1300円。ちょっとクせになりそうな感じです。
目黒通り沿いには、クルマのディーラーも多いです。メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、ボルボ、プジョー、マセラティ…。空冷の水平対向4気筒エンジンを搭載していた時代のフォルクスワーゲンを扱うFLAT4(フラットフォー)、新旧のランドクルーザーがズラリと並ぶRenoca(リノカ)世田谷店も、見ているだけで楽しいお店です。クルマ好きにはピッタリのルートでしょう。
気分をリフレッシュさせてくれる 「第三京浜道路」
世田谷の第三京浜道路・玉川インターチェンジの出入口付近にある等々力渓谷も、おすすめのスポット。初夏は爽やかで気持ちが良いです。頭上には環状8号線が走っているのに、階段をトコトコと下ればそこは渓谷。何とも不思議な空間が広がっています。
第三京浜道路は、道幅が広くて走りやすく、渋滞も少ないので快適です。東京と横浜を結ぶ自動車専用道路としては、首都高速神奈川1号横羽線もありますが、道幅が狭めでカーブも多く、少し緊張します。休日にのんびり走るなら、第三京浜道路がおすすめです。
通行料金が安いことも第三京浜道路の魅力です。玉川から保土谷まで、ETC、現金ともに片道390円です。首都高速神奈川1号横羽線では、羽田から横浜駅東口まででETCが片道930円、現金では1300円になります。この差は大きいですね。
目黒通りと第三京浜道路を結ぶルートは、わざわざ走りに出かけるというより、少し遠回りして帰る時にちょうど良いと思います。イオンスタイル碑文谷店などもありますから、ちょっと寄り道して、夕飯のおかずを買って帰る時なども好都合です。何となくブラリと走り、気付いたら気分がリフレッシュされている、そんなルートだと思います。
[筆者:渡辺 陽一郎]
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