シトロエン C3 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:柳田由人
ワクワクするドライブが楽しめるC3のキャラクター性
今回、日本に導入されたパワートレーンは、120馬力を発生させる1.6リッターの自然吸気エンジン×4ATの組み合わせ。
環境性能向上が必至の課題とされているいま、各メーカーが燃費効率アップを狙って、ダウンサイジング化に加え、トランスミッションの多段化やDCT化を図るなか、4ATの採用は旧態依然として見えるのも事実。
この4ATは、ひとつひとつのギアが受け持つレンジが広い。
低回転でギアを繋いでいく繊細さはなく、息を長く引っ張りながらパワーを引き出していくリズムは、運転に躍起になってレスポンスを求めるというよりも、周囲の景色と調和しながらワクワクドライブが楽しめるC3のキャラクターを思えば、忙しさを感じることなく、味わい深ささえ感じさせてくれる。
価格帯については、209万円から購入できる設定に抑えられており、トータル的に捉えれば十分にお買い得なのではないかと思う。
荒れた路面を乗り越えるさいは、大きな波形を描きながら、ゆったりと突き上げをいなしてくれる。まさにフランス車らしい味わいで、身体へのストレスを最小限にとどめてくれるホッとさせてくれる乗り心地。
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