BMWのSUV「X3」「X4」がマイナーチェンジ! 『ハンズオフ機能付き渋滞支援機能』など先進運転支援システムが大幅に進化
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:BMW Japan
BMWは主力のSUV「X3」とクロスオーバークーペ「X4」のマイナーチェンジを行い、2021年10月28日から日本でも発売を開始した。
今回X3とX4に行った改良は外装の変更、「ハンズオフ機能付き渋滞支援機能」などを搭載した先進運転支援システム、AI技術が活用された音声認証システムを搭載したコネクティビティ機能など。当記事では各改良点についてご紹介していく。
拡充続くBMWのSUV。そのラインナップの一翼を担う「X3」と「X4」がマイナーチェンジ
ドイツのBMWは、2000年に登場したラージサイズの初代「X5」以降、ミドルサイズの「X3」、ボトムを担う「X1」、X5のクーペ版「X6」など、次々とSUVを発表してバリエーションを拡充中だ。
主力となる現行X3は2017年に登場。走りの良さを標榜するBMWだけに、駆動方式のベースはFRで、ボディデザインもSUVらしい逞しさとエレガンスを融合している。
兄弟車とも呼べるX4は、2014年に初代がデビュー、2018年には2代目(G02型)に発展した。なだらかなルーフを持つクーペスタイルのボディは、兄貴分のクロスオーバークーペ・X6の縮小版というイメージも持つ。なお同社では、SUVを同社独自の「スポーツアクティビティビークル(SAV)」と「スポーツアクティビティクーペ(SAC)」という造語で分類しており、X3は前者、X4は後者がそれにあたる。
X3・X4に外装・先進運転支援システムなど多岐にわたる改良を実施
そして2021年9月、X3・X4ともに本国でマイナーチェンジモデルが発表され、ほぼタイムラグがない状態で、10月28日から日本でも発売を開始した。
今回の改良では、主に外装の変更、先進運転支援システム、安全支援装置のさらなる充実、コネクティビティ機能の進化など、多岐にわたる細やかな改良を実施。商品力の強化が行われている。
X3・X4のキドニーグリルやフロントバンパーなどの外装を最新モードのBMWデザインに変更
まずエクステリアの変更点から見ていこう。BMWの象徴とも言えるキドニーグリルは、左右が一体化・大型化され、より力強い雰囲気に。
フロントバンパーも空力特性に優れた形状とされ、ヘッドライトも最新デザインを採用。リアバンパーのデザインも変更することで、全体的にシャープな印象を強めている。
「ハンズオフ機能付き渋滞支援機能」の搭載など、先進運転支援システムを強化
先進運転支援システム(ADAS)では、高性能3眼カメラとレーダー・高性能プロセッサーによる高い解析能力と、従来より精度と正確性が向上した予防安全・運転支援システム「ドライビングアシストプロフェッショナル」を全車に採用した。
このシステムは、BMWではミドルクラス以上のモデルで導入が進められている最新装備である。
今回X3とX4にも、2019年にBMWが日本で初の認可を取得した「ハンズオフ機能」が搭載されたこともトピックだ。
正式には「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」と呼ばれるこのシステムは、高速道路や首都高速道路などを60km/h以下で走行したとき、ドライバーが絶えず前方を注意しつつ、周囲の道路交通や車両の状況に応じてただちにハンドルを確実に操作できるという条件下において、ドライバーがステアリングホイールから手を放していても、先行車を追従して走行が可能となる。
渋滞時の「手放し運転」が行えることでドライバーの運転負荷を軽減し、安全に寄与する機能だ。
また、これまでの充実した安全機能はそのまま引き継がれ、全車速対応型アクティブクルーズコントロール・レーンキーピングアシスト・事故回避ステアリング機能付き自動緊急ブレーキ・ペダル踏み間違い急発進抑制機能などが標準装備される。
「オーケー、BMW。今日の天気は?」コネクティビティ機能も大きく進化
最新のクルマらしく、インフォテインメント機能やコネクティビティ機能も大きく進化。
AI技術が活用された音声認証システム「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」も搭載された。「オーケー、BMW」と話しかけるとシステムが起動し、話しかけた内容に対して、アシスタントが適切に応答する。例えば、「オーケー、BMW。 家まで行って」と話かければ、自宅までの道を検索してくれるのだ。
全車に標準装備される総合テレマティクスサービス「BMWコネクテッドドライブ」では、「Amazon Alexa」に対応した新しいスマートフォン向けアプリ「My BMW」を用意。Alexaに話しかけることで、天気予報・ニュースを聞いたり、音楽再生、スマートホームデバイスの操作などの操作が可能となる。
ガソリン・ディーゼル・プラグインハイブリッドから電気まで、各種パワーソースを用意
パワートレインに関しては、従来からラインナップされていた、ガソリン・ディーゼル・プラグインハイブリッドモデルを継承。
X3では、ガソリン版が2リッター直4ターボ(184ps)、ディーゼル版が2リッター直4ターボ(190ps)、プラグインハイブリッド(PHEV)版では、2リッター直4+電気モーターにより、システムトータルで292psを発生する。
またX4のガソリン版は、同じ2リッター直4ターボながらも最高出力が252psまでアップ。一方X4のディーゼル版は、X3と同スペックのエンジンを積む。
なお今回のマイナーチェンジでは、BMW Mが手がけたスポーティさを高めた「Mモデル」も同時にマイナーチェンジされており、X3・X4ともに、3リッター直6ツインターボエンジンを搭載する。
マイナーチェンジモデルのX3をベースにしたピュアEV「iX3」を発表
そして11月には、X3をベースにしたピュアEV「iX3」も発表された。iX3は、外観はX3のままだが、ロゴやキドニーグリル、リアスポイラー、シフトノブなどにEVらしさを醸し出す青を色差しすることで、iX3らしい個性を与えている。
一充電あたりの航続距離(WLTCモード値)は450kmで、最高出力は286psを発生するモーターにより、後輪を駆動する。普通充電においては約8時間で充電が完了するほか、最大80kWの出力に対応する急速充電では、70分以内で約80%までの充電を行える。10分の急速充電でも、80kmほど航続可能距離を伸ばすことが可能となる。
このように安全機能と先進運転支援システムなどが大幅に進化したX3・X4をベースとしながら、SUVのバリエーションを拡充し続けるBMW。今後の展開も楽しみだ。
【文:遠藤 イヅル 写真:BMW Japan】
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