BMW 5シリーズグランツーリスモ 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
クーペのスタイリングとSUVの広さを兼ね備える
最近、輸入車を中心に流行の兆しを見せているのが5ドアクーペだ。
5ドアというボディ形状は、1980年代からヨーロッパではファミリーカーの主役だった。その後、ワゴン、SUV、ミニバンなどが登場したことで、その座を明け渡した。その5ドアが復活している。
BMW 5シリーズグランツーリスモのほかにも、アウディは「A5スポーツバック」、国産車でも日産の「スカイラインクロスオーバー」などが、このカテゴリーに入る。
なぜ再び5ドアなのか。その理由として、SUVやミニバンで室内の広さを体験したユーザーが、もう少し走行性能や外観にスポーティさを求め始めたことだ。
今回の5シリーズGTもそうだが、全高は1,565mmとセダンの5シリーズよりも95mmも高い数値。全長も5,000mm、全幅1,900mmというサイズなので、5ドアになってもクーペのようなスタイルが可能なのだ。つまり、SUVの広さとクーペのスタイリングを兼ね備えたクルマが、新しい5ドアクーペというわけだ。
全長5,000mm/全幅1,900mm/全高1,565mm/ホイールベース3070mmというのが5シリーズGTのスペックだ。これは現行の5シリーズセダンやワゴン(ツーリング)よりも大きい。なぜ5シリーズなのに、グランツーリスモだけボディが大きいのか。
それは、このクルマが次期5シリーズのメカニズムを先取りしているからだ。今春デビューの次期5シリーズはボディがいまよりも大きくなる。
ホイールベース3,070mmというのは、現行の7シリーズと同じ数値だ。つまり、次期5シリーズ(5シリーズGT)は、現在の7シリーズのコンポーネンツを用いていることになる。スタイリングもフロントマスクは次期5シリーズと同じコンセプトだ。
インテリアも、ダッシュボードのデザインは新5シリーズと同じ。当然のことだが室内はかなり広くなった。とくにリアシートはヘッドスペース、レッグスペースともに広い。リアは、センターアームレスト付の左右2名乗車という「リムジン仕様」も選べる。
このリアシートは背もたれが分割可倒し、ラゲッジスペースと一体になる。背もたれはリクライニングも可能だ。
リアゲートはウィンドウから大きく開くだけでなく、ウィンドウ下のトランク部分だけを開くこともできる「2ウェイ方式」。リアシートに人を乗せる機会の多い人は、セダン的に使うこともできる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。