BMW 528i 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
試乗車のタイヤは、528iで標準となる17インチ仕様のランフラットタイヤ。乗り心地では、タイヤ自体の進化もあるが、当たりに不快な固さを感じないよう、上手くサスペンションが動くようにチューニングされていた。
反面、その副作用かもしれないが、サスペンション伸び縮みするストロークの折り返し地点で、抑えがきかずずっと揺れているような感覚があったのも少々気になった。このあたりは、BMWらしく短期間でさらに洗練されていくことに期待したい。
装備面で特筆すべきは、日産やホンダが同様の機構を設定している日本産のデバイスである、トップ・ビュー+サイド・ビュー・カメラを用意していること。こうしていいものを積極的に採用する姿勢には、いつもながら好感を抱く。
筆者も好きなクルマである5シリーズのモデルチェンジということで興味津々だったところだが、概ね期待どおり。中でも528iは、非常に買い得感の高いモデルであることが、価格面だけでなく、乗ったときの印象からも感じられた。
車両価格差のそれほど大きくない535iも捨てがたいところだが、もし筆者が買うとしたら、購入時の優遇はもとより、燃費面でのアドバンテージや十分に満足できる装備とドライバビリティなどを理由に、最終的には528iに落ち着くのではないかと思う。
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