アストンマーティン ラピードS 試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:和田清志
81psアップの558ps 6リッターV12エンジンを搭載
ラピードSのボンネット下には、自然吸気のV12 6.0Lエンジンが搭載されている。
ラピードはSになり、最高出力は477ps/6,000rpmから81psアップの558ps/6,750rpmへと引き上げられた。トルクも600Nmから620Nm/5,000rpmにアップしている。
エンジン性能曲線を見ると、アイドリングから4,000rpmまでのトルクカーブが40~50Nmほど向上している。
6速ATのトランスミッションはプッシュボタンでDレンジを選択。マニュアルシフトはコラムから生えているパドルレバーで操作する。
新しいDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)のほかに、ADS(アダプティブ・ダンピング・システム)は最新の第4世代へと進化した。
乗り心地は「標準モード」でもやや硬め。タイヤのザラつきが伝わってくる。フロント245/40ZR20、リア295/35ZR20という超大径ホイールなのだ。
上下動も「標準モード」ではやや大き目だが、「スポーツモード」を選択すれば上下動は抑えられ、本来のスポーツサルーンの走りが楽しめる。
スタートからの加速は、アクセルをフツーに踏み込んだつもりでも鋭いダッシュを体感させてくれる。0~100km/h加速はカタログでは4.3秒だったが、公道上で計測しても5秒台前半をマークした。
そして、ADS、DSCを「スポーツモード」にすれば、まるでレーシングカーのような排気音へと変化。ハンドリングもシャープになり、スポーツ走行しているとこのクルマが本当に立派なリアシートを備えた4ドアセダンとはとても思えなくなるだろう。
アストンマーティン ラピードSの主な仕様
全長×全幅×全高:5,020mm x 2,140mm x 1,350mm / ホイールベース:2,989mm / 車重:1,990kg / エンジン:5,935cc V型12気筒エンジン / トランスミッション:6速AT タッチトロニック2 / 駆動:FR / 最高出力:558PS(550BHP)/6,750rpm / 最大トルク:620Nm(457 LB FT)/5,500rpm / 0-100km/h加速:4.9秒 / 最高速度:306km/h / ガソリンタンク容量:90.5リッター / 価格:2,305万8,457円
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