CVTとATのメリット・デメリットは?
- 筆者: 清水 草一
CVTとATのメリット・デメリットは?
年金をもらえる年になり、40数年のマニュアル運転から足を洗い、大人しくオートマの軽自動車でもと考えています。
最近の車(特に軽自動車)の変速機で、CVTとATが有りますがそれぞれのメリット、デメリットを教えてください。また、マニュアルと比較してのエンジンブレーキの聞き具合や、坂道走行での注意点等も教えてください。
其の疑問、「MJブロンディ」がお答え致します!
まずAT(トルクコンバーター式)とCVTとの違いですが、軽自動車に積まれているものに関しては、ATはコストダウン重視のシンプル系です。
一方CVTは、先端技術の結晶がいち早く投入されています。それもあって、軽自動車に限って言えば、ATに対してCVTの方が燃費でも加速でも勝っています。
走りの性能に関しては、明らかにCVTの方が優れているんです。軽自動車では、はっきりと「CVT=高付加価値」「AT=コスト重視」と色分けされていると言っていいでしょう。
現在の軽のCVTは、マニュアルミッションに対しても優位にあります。特に燃費では、CVTの方がギアレンジが広いため、より低いエンジン回転で走ることが可能で、高速巡航等では燃費の差が大きくなります。
もはやマニュアル車は、CVTにかなわないんです!私はダイハツ・エッセECOの5速マニュアル車に乗っていましたが、もう燃費ではどう頑張ってもCVTを上回ることはできないことを痛感しました。
単純に性能を重視すれば、CVTが一番というわけです。
ただCVTは、無段変速というだけあって、エンジン回転が無段階に変化していくので、もともとマニュアル車に乗っていた方にとっては、「つかみどころがない」とか「原チャリみたい」と感じるかもしれません。
やっぱりエンジンは段付きで回してこそ楽しい! という思いは、私のような古いタイプのクルマ好きは払拭しがたいですね。
エンジンブレーキの効きに関しては、やはりマニュアル車が優れています。
CVTにせよATにせよ、ドライバーがシフトダウンを行わない限り、エンジンブレーキの効きはわずかです。最初はこの点にも、違和感を抱くかもしれませんね。
ただ、CVTもATも、シフトダウンさえすれば、問題なくエンジンブレーキが効きます。要は慣れの問題です。CVTやATを初めて購入する場合、長い下り坂では、ギアを低いポジション(SやL)に落とした方が、頻繁にブレーキを踏まずに済むので、快適に走ることができるでしょう。
なお、今売られているクルマは、多少長い下り坂でフットブレーキを使いっぱなしにした程度では、ブレーキが過熱して効かなくなるようなことはありません。
もしそんなクルマがあったら、現代のクルマとしては落第です。昔とはブレーキの性能が全然違いますから、安心してください。
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