日本版コンシューマレポート-スズキ MRワゴン ユーザー試乗レビュー-(3/4)
- 筆者: 桃田 健史
見事な結果となった。
上記のグラフで「20代」の評価が、他の世代に比べて明らかに高い。今回の集計で、ユーザー属性の年齢層では「20代」が33%と2番目に多い層だ。
対して、今回の集計で37%と最多年齢層になった「40代」のインテリア評価は、ネガティブというほどの低得点ではないが「まあまあ」といった領域の点数となった。
各項目を世代別で見ると、全21項目中7項目で「20代」が最大/「40代」が最小の得点をつけた。
こうしたインテリア全体のイメージで、その中心的存在となるのはやはり“タッチパネル”だ。
だが、スズキの同車開発関係者の一部から「我々が狙っている車の方向性とやや違う印象もある」という声を、筆者は直接聞いた。特にエンジン、シャーシの開発陣からそうした声がある。
大手広告代理店が主導するイメージとして、「MRワゴン=タッチパネル一色」とさせてしまったことに対して、「確かにユーザー層を広げようと思って試みた商品企画だが、そこまでタッチパネルを強調しなくても・・・」。
そう思うのはスズキの開発陣だけではなく、筆者も、さらにはユーザーも多くが同感だと思う。「タッチパネルありき」ではなく、「MRワゴン」の若々しさを強調したインテリアを実感して頂きたい。
また、「タッチパネルありき」で「MRワゴン」を見た場合、少々期待外れだ。
なぜなら、 TVCMのイメージでは、あたかもスマートフォンのように、自由自在に画面が転換するように思えてしまう。スズキ側としては決して「スマートフォンのように」とは言っていないと反論するだろうが、ユーザーはそうは思わないだろう。
ではここで、補足として、「スマートフォンのような自動車用タッチパネルはいつ登場するのか?」について、ある事例をご紹介する。
それは、トヨタだ。
トヨタは昨年からスマートフォンをつなぎ、その同じ画面がカーナビ画面に連動するアイディアを自動車部品の展示会などで公開している。
その量産時期について、同社のe-TOYOTA部関係者は筆者に対してこう説明した。
以下、箇条書きとする。
・時期は未定、というより量産は難しい
・理由は走行中、または停車中の使用で、画面の変化に対して運転者があまりにも多くの意識を持ってしまうから
・スマートフォンの進化が自動車の進化より早く、大きさ、使い方などを連動させることが極めて難しい
以上が、トヨタの考え方だ。
この考え方は結局、「MRワゴン」でも同じだ。「スマートフォン」っぽく、タッチ操作機能を現時点で大幅に増やすことは可能なのだ。
しかし、そこには安全運転という観点、さらには軽自動車としての販売コスト増加という観点から、今回のタッチパネル方式に落ち着いた。そう解釈するべきだ。
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