スバル 新型WRX S4・新型WRX STI 新型車解説/マリオ高野(1/3)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:和田清志
新型WRXのその魅力を、マリオ氏が解説!
ついに!新型WRXの日本での発売が開始されました!1992年に初代が登場して以来22年、4代目となったWRXをもはやお馴染みとなった〝スバルファン目線〟で紹介させていただきます。
WRXの解説といえば、「スバル「新型WRX S4」「新型WRX STI」新型車解説/マリオ高野」という記事が7月3日に掲載されておりますが、前回の記事は8月26日の正式発表前の情報であったため、新たに取得した情報などを交えながら改めて新型WRXをご紹介したいと思います。また、いつもながら個人的な感情が入り交じった報告になることをご容赦ください。
まず、ラインナップは「WRX STI」と「WRX S4」の2種類。先代モデルから“インプレッサ”の名は付かなくなりましたが、初代の「インプレッサWRX」を所有し続ける身としては、いまだに一抹の寂しさが禁じえません。
しかし、新型WRXはこれまでのインプレッサより質感や性能が格段に向上しました。1.6リッターNAの廉価車も設定されるエントリーモデルのインプレッサとは一線を画す意味でも、このネーミングの方向性は正しいと思います。
似て非なるWRXとレヴォーグ・・・新型WRXは「レヴォーグのセダン版」では無い
「WRX STI」は硬派な戦闘マシン、新設定の「WRX S4」は奥さんでも普通に運転できるスポーツセダンとしたのも正解でしょう。先代にもA-LINEというAT版があり、一時はMTのWRXを上回るほど売れたので新型でも販売台数は「S4」が主流となるはず。
新型「WRX」は「レヴォーグのセダン版」と見る人が多いようです。
確かに両者は極めてよく似た雰囲気ながら、この見方は正しくもあり間違いでもあります。新型WRXはレヴォーグとほぼ同時進行で開発されたため、コンポーネンツ的にはかなり近い存在であるのは間違いありませんが、よく見るとかなり異なっているのです。
リアフェンダーにみる、スバルの新型WRXへの入魂ぶり
外観の注目ポイントはブリスターフェンダーで、フェンダーの張り出し位置をリアドアハンドル部分までかぶさるほど高くしたことにより、全体的なワイド感や迫力を強める大きな効果を発揮しております。
このリアフェンダーを1枚のパネルで成型するのは生産工程上たいへん難しいのですが、開発エンジニアが生産部門を説得。生産部門も従来ならNGと突っぱねるところを、「新型WRXだから」とデザイン部門の要求を受け入れたのでした。新型WRXに対するスバルの入魂ぶりが伺い知れる話です。
さらに、リアガラスそのものはインプレッサG4と同じものですが、Cピラー下部は微妙に異なるラインを採用。こうした細部のデザインを煮詰めることで、並べて見比べると「ベースとなったG4とはもちろん、兄弟車のレヴォーグとも実はだいぶ違う」ことが誰の目にもわかるようになっております。
WRXSTIの特徴的な大型リアウイング(TypeSに標準装着)は、旧型のものと同じに見えますが、先代モデルのリアウイングは新型WRXの性能要求レベルも満たすほど良く出来ていたので、羽根の部分は旧型と同じものを踏襲。しかし土台部分は専用で、ウイング全体で先代モデルより重量は0.5kgも軽くなっているのです。
さらに、後方視界を向上させるために羽根の位置を20mm高くしました。これにより、ほぼゼロリフトを実現しています。
また、WRXS4用の控えめなリアスポイラーは整流効果が高く、若干ながらCd値がWRXSTIより良くなっています。S4はタイヤ幅が少し細い分、前面投影面積が少なくなり、空力に有利で燃費の向上にも直結しているのです。
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