スバル 新型クロスオーバー「XV」(新型インプレッサXV) 新型車解説(2012年9月フルモデルチェンジ)(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
スタイリッシュかつ本格派なクロスオーバーに生まれ変わった「スバル 新型インプレッサXV」
この数年間、SUVと5ドアハッチバックの中間的な「クロスオーバーモデル」が、欧州車を中心にかなり増えた。
ドイツ車なら「BMW X1」「アウディ Q3」、フランス車も「シトロエン DS4」を用意する。いずれも悪路をダイナミックに走破するクルマではなく、シトロエン DS4に至っては前輪駆動のみで4WDも用意されない。基本的には実用的な5ドアハッチバックだが、一種のファッションとしてSUVのスタイルが取り込まれている。
まさに線引きが曖昧な、これらの「クロスオーバーモデル」たち。その解釈もメーカーによって異なり、BMW X1は着座位置が低めに設定されている。それにより、運転している時はSUVであることをほとんど意識させない。
日本車では「スバル」がこの分野の先駆けで、1995年の2代目「レガシィ」にグランドワゴンを設定した。これは今日のアウトバックだが、スバルは技術指向の真面目なメーカーとあって、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)に余裕を持たせるなど、最初から機能面で明確なメリットを打ち出していた。もちろん駆動方式は4WD(スバルはAWDと呼ぶ)になる。
インプレッサも先代型でXVを設定したものの、この仕様はアウトバックとは指向性が少し違っていた。オーバーフェンダーやルーフレールを備えるものの、最低地上高はインプレッサの標準ボディと同じ数値。4WDのほかに前輪駆動の2WDも設定され、スバルとしては珍しくファッション指向に振っていた。
かつて、初代インプレッサは「グラベルEX」の名称で、フロントガードバー/ルーフレール/背面スペアタイヤキャリアを装着する派生モデルを設けたことがある。ボディの前端と後端に重量物を取り付けたから走行安定性では不利が伴うが、設定された1995年は「SUVブーム」の末期。流行に乗り遅れまいと投入されたのだ。
先代インプレッサXVは、「グラベルEX」を思い出させるクルマだった。しかし、2012年9月、現行インプレッサに新設定されたXVを見ると、その内容は大きく異なる。
「新型インプレッサXV」はファッション指向を脱し、優れた実用性を身に付けたのだ。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。